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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十七話 握られなかった手
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             第百三十七話 握られなかった手
  「それでだ」
「ああ」
洸が神宮寺の言葉に応えていた。
「あの天使の子供は連れて行かれたか」
「そうみたいだな」
洸はかなり苦い顔であった。
「ミスターも予想しているようにね」
「予想が当たっては欲しくないがな」
神宮寺もまた苦い顔であった。
「この場合はな」
「全くです」
麗も同意して頷いてきた。
「この場合だけは」
「じゃあやっぱりあの子は」
ここで言ったのはマリだった。
「調べられているの?」
「それだけで済めばいいのですが」
猿丸の顔も暗いものだった。
「果たして。それだけで終われば」
「っていうとまさか」
「そう、そのまさかだ」
神宮寺は言いたくはなかったがそれでも言わざるを得なかった。
「御前さんの思う通りだ、マリ」
「そんな風間博士みたいなことを」
「それが有効だからです」
猿丸もあえて言うのだった。
「敵のことを知るには」
「その為には子供を調べるっていうの!?」
マリは完全に感情を露わにさせていた。
「あんな小さな子供を」
「子供といえど敵だ」
また神宮寺はあえて言ってみせた。
「それならわかるな」
「何よ、それ」
それでもマリは納得しなかった。
「そんなこと。許されないじゃない」
「それで御前さんはどうしたいっていうんだ?」
「決まってるわ、そんなこと止めさせるのよ」
深い考えがあっての言葉ではなかった。
「何があってもね」
「よし、それが答えだ」
神宮寺はマリの今の言葉を聞いたうえで微笑んで見せた。
「それが答えだ」
「えっ、ってことは」
「そうだ、行くぞ」
神宮寺はコープランダー隊の面々に声をかけた。
「あの子供を解放しにだ。すぐに行くぞ」
「俺も行きたいな」
洸も名乗り出てきた。
「よかったら一緒に連れて行ってもらえるかな」
「嫌だって言っても一緒に来るんでしょ?」
マリは悪戯っぽく笑って彼に問い返した。
「そうなんでしょう?やっぱり」
「ああ、実はそうだ」
洸もそれを隠さなかった。
「俺もこのことに反対だからな」
「では洸さんもですね」
麗が微笑んで述べてきた。
「これで五人ですね」
「おいおい、五人じゃないぜ」
「俺達も行かせてもらう」
まずはデュオとウーヒェイが出て来た。
「俺達もいるぜ」
「これで七人だな」
「いや、十人だ」
「やはり。納得できない」
「ですから僕達も」
ヒイロにトロワ、カトルも出て来た。
「人数は多いだけいいな」
「それに俺達はこういう仕事には慣れている」
「ですから協力させて下さい」
「じゃあこれで十人か」
神宮寺はまた述べた。
「これ位でいいな。じゃあ行くか」
「いや、もう一人必要だぜ」
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