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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第13話 試験の後で………
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うぞ。流石の俺も大人に………」
「………学芸会」
「うっ………」

星にそう呟かれ、言葉が出なくなる。

キャロ達が3年の時、毎年行われる学芸会があった。
当然毎年欠かさず見に行っていた有栖家だったが、その年は運悪く実力テストがあり、全員強制で学力調査をすることに決まっていたのだ。
だが零治は星達と同じ様に登校し、腹痛でトイレに向かって行ったのだがその後、学校で姿を見たものは誰もいない。

当然翌日先生方からコッテリ絞られたのだが、本人は至って清々しかった。
要するに妹が入ると、見境が無くなるのである。

「僕達の時よりも熱意が強いんだもんね………レイは」
「それを信用しろと言う方が無理な話だ」
「………すいません」

返す言葉が出ず深々と頭を下げる零治。

「………とこんな感じで零治は必ずキャロ達の事に首を突っ込むぞ?………いや、言い方が駄目だなこうじゃない。キャロ、家族1人の問題は家族全体の問題だ。私達全員が首を突っ込むぞ」

言い直したフェリアがハッキリと宣言した。

「そうだな。キャロが事情を言えないとはいえ巻き込まれたなら助けないとな」
「そうですね、何て言ったって師匠の愛妹ですから」

アギトとセッテもフェリアの宣言に同意する。

「みんな………」
「キャロの癖に私に隠し事なんて………」
「優理ごめんなさい………」
「別に良い。だったら私も機動六課に行って………」
「優理は駄目だ」
「レイ………」

零治の言葉に不満げに呟く優理。

「優理と星達マテリアルの3人は管理局にとってかなりの研究材料と見られるだろう。4人ともプログラムの筈が人間として普通に生活しているのだからな」
「………うん、そうだね」

深く頷いた優理。
キツい事を言ったり我儘の様に見えるが根は素直なのだ。

そんな優理の頭を零治は撫で、 キャロに向き直る。

「だけど俺達はそんなこと気にせずキャロの元に行くぞ。それが家族であり有栖家なんだ」

零治がそう言うと皆が頷いた。

「だからキャロ頼む、事情を話してくれ」

両肩をしっかり掴みキャロの目を見て言う零治。

「……………分かりました」

そんな有栖家の面々に負け、キャロは口を開いた………










「新型ベヒモス………」
「うん。真白ちゃんのデバイス、スカイシャインにはそのデータが眠ってるの」

キャロが話始めた内容、それはフェリアの言葉通りだった。
そして全ては繋がっていた。
つい最近起きたバリアアーマー事件。チンピラ達も探し物でベヒモスのデータを探していた。

「だが何故真白がそんな事持っているのだ?」

因みに夜美はキャロの友達を全員呼び捨てで呼んでいる。

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