『彼』とおまえとおれと
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のはただのスキンシップです〜」
カシャンとブランコが軋んだ。日紅はブランコごと犀に抱きしめられていた。日紅は赤くなった。
「慰謝料とられるんならこれくらいじゃまだ甘いか?ん?」
「…参りました」
に、と犀は笑った。どうやら日紅だけではなく犀も少し照れているようだった。耳が少し赤くなっている。
「日紅」
「なぁに?」
「月夜とあんまり仲良くすんなよ」
「やだ」
「やだ、っておまえなぁ…つーか即答かよ」
「やなものはヤ。大体理由がわからない」
「…日紅さん。質問です。あなたは誰の彼女ですか?」
「木下犀さんです」
「正解です。その木下犀くんはやきもち焼き〜です。だから彼女の山下日紅さんに他の男と仲良くしてほしくないそうです」
「…ってあははやだ犀、巫哉だよ!?巫哉にまで嫉妬するの?もう家族なのに!弟みたいなもんだし」
「その爆笑で日紅にとって月夜が対象外だってのは十分わかったが、まぁ俺もつい昨日までは同じこと言われてただろうし、おまえがそうでも月夜の方はどうかわからないだろ?」
「巫哉なんてもっとあたしのこと対象外だって!だって考えても見てよ!巫哉あんなちっちゃいのに4000年は生きてるお爺ちゃんなんだよ?ありえないよー。それに見た目中学生だし。あたしが手を出したら犯罪よ〜」
「…」
犀ははぁとため息をついた。
「とりあえずあんまりべたべた触んなよ」
「はーい」
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