暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL 星と影と……(凍結)
ララバイ編
EP.12 ジークレインとワタル
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んじゃ……」
「なんで、って……いたら悪いような言い方だな……」
「そうじゃなくて……裁判はどうしたのよ!? まさか、逃げてきたんじゃ……」
「んな訳有るか!ったく……これは単なる“儀式”、魔法評議会としては、建前でも“逮捕”って形を取りたかっただけの“出来レース”なんだから……」
 
 ルーシィの言葉にワタルがそう言い返すと、今度はグレイが口を開いた。
 
「じゃあ、つまり罰は無いって事か……じゃあ、なんであんな事言ったんだ?」
「あんな事?」
「エルザに言ってただろ、『皆をよろしく』って……」
 
 グレイの疑問に、ワタルは頭を掻きながら言った。
 
「ああ、悪い。言葉が足りなかったな、それは……」
「ナツみたいに暴走して、評議院に殴り込みをかけようとする連中を抑えてくれ、って意味だ……そうだろ、ワタル?」
「俺の言葉取るなよ、エルザ……まぁ、そういう事だ」
 
 
「「「紛らわしいわ!!」」」
 
 
 エルザがワタルに代わって説明し、ギルド全体からの突っ込みが入った。
 
「え、でもエルザには伝わっただろ?」
「……ま、まあな。伊達にお前の相棒は務めてないしな……」
「相棒って言うとなんかこそばゆいが……まぁいいだろ? こうやって帰ってきたんだし」
「……まぁ、文句はねぇよ……」
 
 エルザが嬉しそうに答え、グレイはニヤニヤしながらも納得したみたいだった。
 
「……なんで笑ってるんだ、お前?」
「さぁ、なんでかな……そういや、ナツとエルザの戦いは……ナツの負けだよな。つーか、まだコイツ気絶してんのか、情けねえな……」
「なんだと、グレーイ!!」
「起きた!?」
 
 グレイはワタルの問いにぼかして答え、ナツとエルザの試合の事に話題を移した。
 当の本人の一人であるナツは絶賛気絶中……だったのだが、グレイが悪口を言った途端に復活し、ルーシィが驚いた。
 
「俺はまだ……」
「ほう、あれだけやられてもまだ負けてないと?」
「う……エルザ! 次はゼッテー勝つからな!!」
「フン、いつでも相手になってやるさ。……という訳だ、次は私と戦ってもらうぞ、ワタル!!」
 
 ナツはエルザの形相に怯えて、負け惜しみを言い、エルザはワタルに勝負を挑んだ。
 
「あー、そういやそんな話だったっけ……。いいだろう、表に出ろ! ……と言いたい所だが、今日は遅いし疲れた。だから明日の朝、場所は……今日と同じでいいか?」
「む……了解だ。私が勝ったら、そうだな……新しくできたケーキバイキングの店があるんだが……そこで奢れ。いいな?」
「分かったよ」
 
 一瞬、今すぐにでも始まりそうになったが、エルザはワタルの提案を了承した。
 
 
 そして次の日の午前9時……ワタルはエ
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