GGO編
百十一話 消えない叫び
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自体は低めの麻痺毒で私達を麻痺させたアイツらは、慣れた様子で私達を脅した。初め、私は強気になって拒否した。アイツらがもし私達の体に触れたら、その時点でハラスメントコールで牢獄に送ってやれる。そう思ったからだ。
でも……武器を突きつけても、多少HPを減らしても折れない私に業を煮やしたアイツらは、あの子の方を痛めつけ出した。
『ギアッ!?あぁ……あぁぁぁぁ!!?』
『■■■!?』
『あぁぁあぁぁ……ぁぁぁぁぁぁあああああ!!!?』
私は、剣を刺されたりしてもまだ耐えられたけど、元々気の弱いあの子は、そうじゃなかった。その悲鳴をきいて、すぐに私はそいつらの要求をのんだ。ストレージを開いて、アイテムを全てそいつらに渡した、でも……
そいつらは、その悲鳴が気に行ったとか言う理由で、私をその場にほったらかし、アイリを痛めつけ始めた。
仰向けにされ、剣をお腹に刺されたあの子は、悲鳴を上げて逃れようとした。でも、その手もダガーで串刺しにされて、動くことも出来ずにただ喚かされる。
『いや、いや!嫌ぁ!止めて!止めてぇ!止めっギァッ!?アァァァァ!!?』
『おい、見ろよ此奴、スゲェ良く鳴くぜ』
『うほっ、いいねぇ……もっと鳴け、鳴けよほらぁ』
『やめて!止めろぉぉ!!!!』
こんなことを言ったって、私はその場でもがくしか出来なかった。
『はぁ?やめろってお前……おい』
『あいよぉ』
『ひっ、ギァァァァァッ!!?!?』
『■■■■!!!!』
何を言ったって無駄。ただただ、アイツらは自分達の歪んだ欲望の向くままにアイリを痛めつけた。そうして、そのHPが遂に尽きそうになると、流石に不味いと思ったのか、あの子を解放……しようとはしなかった。
『ゴッ!?う、く……』
『ほら、死にたくねぇンだろ?飲めよ。飲めよほらっ!』
『う……か……』
仰向けのあの子の口に無理矢理ポーションの瓶を咥えさせると、その中身を無理矢理飲ませ、“敢えて”HPを回復させたのだ。そうして彼女のHPが有る程度回復すると……
『はい、もっかーい♪』
『ゥアッ!?ガッ!?ゲホッ、ギッ!?』
『このッ、このォォォっ!!』
『うっは。なんか壊れたラジオ聞いてるみたいだな。うるっせー!』
『言えてんな。が、これがウケるんだから不思議なもんだぜ』
『人間ってそう言うもんだったりしてな。人類皆ドS。的な!?』
『ギャハハハハハハハハ!!!!!』
再びリンチ。殴る、蹴る、体中にダガーを刺したり、色々な所切り裂いて遊んだり、ゆっくりと体を切られたり刺されたり、毒で徐々にHPが減って行くのを眺めたり、とにかくあらゆる方法で、あの子は痛めつけられ、何度も何度も、死の恐怖を味わわされ続けた。
あの子が泣きながら悲鳴を上げるのを見て、アイツらはますますヒートア
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