第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第4話:歌なら負けない!
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気が付けばテラスの下には町の人達が大勢…
こりゃテンションが上がっちゃうでしょう!
勢いそのままに『栄光の架橋』を歌い『虹』・『いちご』と立て続けに披露していた。
大分気分がスッキリした俺は、ギターをさっきの奴に返そうとしたのだが、『貴方の仰る通り、私はまだまだ未熟者でした。もっと精進したいと思いますので、それはお持ち下さい。貴方が使った方が人々を喜ばせる事が出来る』と、殊勝な物言いで拒絶される。
そうすると先程の剣幕が大人気なく感じるのが人という物…
厳しく怒鳴ってしまった事を謝罪しつつ、握手で自己紹介をする。
因みに彼の名前は『マローニ』…この世界で言う吟遊詩人だ。
良い奴に知り合えたみたいだ。
室内へ戻ると、アリーナ達も先程の歌に聴き惚れていたみたいで、夢見心地で呆然としている。
何よりシスターまでもがウットリしているのがポイント高いね。
これはアレだぞ…大人なアレでアレだぞ!
リュカSIDE END
(サラン)
ブライSIDE
教会で一悶着があったが何とかそれを落ち着かせ、我々は旅に必要な物を購入し宿屋へと向かう。
昨日から色々あり過ぎて、1名を除き疲れ切っていた…
食事を済ませると各自部屋へ入り、手間取ることなく熟睡した様子。
翌朝は日が昇りだした頃に目を覚ます。
年寄りは朝が早いと言われるが、ワシとしてもまだ寝ていたかったのだ…
しかし、隣の部屋から気になる声と音が聞こえてくるのだ!
勿論、隣の部屋に居るのは姫様やクリフトではない!
そう…リュカがワシの部屋の隣を使っているのだ。
町へ入るなりいきなり教会へ赴きシスターを口説く男だ…ワシ等が部屋へ入るのを確認して、夜の町へナンパに出たのだろう。
今後、旅を続けて行くに当たって、奴と姫様の部屋を隣同士にするのはやめよう。
純真無垢な姫様には悪影響この上ない!
現に今も、朝っぱらから迷惑千万。
奴の行為が終わり次第、厳重に注意してやろうと思い、自室から出て廊下で待機する。
どうやらクリフトも同じ事を考えたらしく、既にリュカの部屋の前で待機をしていた。
とんでもなく迷惑な男じゃ!
小一時間待っていたのだが一向に終わる気配がせず、激しさはヒートアップして行く。
ワシなんかは歳じゃし問題ないのだが、若いクリフトが僅かしそうにへっぴり腰でモジモジして居る。
文句を言おうと待機していた手前、今更戻って自家発電に勤しむ事が出来ないのだろう。
これは待っていたのでは埒が明かぬなぁ…
そう思ったワシは意を決してリュカの部屋へと怒鳴り込む!
「朝っぱらからいい加減にせ……い……!?」
ブライSIDE END
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