第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第3話:血圧の上昇には要注意!
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ら遠ざかろうとする。
「ちょっとリュカ、何処に行くのよ!」
「何処って…さっきも言ったが、家族もこの時代に飛ばされてるんだ…みんなを捜して合流しないと。君はお姫様なんだろう?家臣のお二人は、謎多き僕と共に行動する事を快く思ってない。僕もムリに行動を共にする気もないし、一人で旅立つつもりだよ」
どうやら気分を害させてしまった様だ。
スタスタと我々から遠ざかるリュカさん…
しかしアリーナ様は彼の腕を掴み、一人で旅立つのを止めてしまう。
「そんなのダメよ!私より強い男が目の前にいるのに、何も教わることなく『ここでさようなら』なんて許さないわ!ブライ、クリフト…アンタ達がリュカを信用出来ないと思うなら、アンタ達はお城へ帰りなさいよ!アンタ達二人よりリュカ一人の方が頼りになるのだから、リュカと行動を共にする方が安全なのよ!」
アリーナ様はリュカさんが行ってしまうのを必死で止め、私達を睨み付け彼を信用する様に命じてくる。
私としては腹立たしい事この上ない!
幼少よりアリーナ様にお仕えして来ましたが、出会って数時間のリュカさんの方が、私などより格段に信頼されている。
本心としては彼の事を全面的に拒絶したいのだが、そんな事をすればアリーナ様に嫌われてしまう…
そんな悲しい事は避けねばならない。
では、私の取るべき道は…
クリフトSIDE END
(サントハイム城近郊)
リュカSIDE
「アリーナ様が仰るのなら、リュカさんは信用出来るのでしょう!私としましては、頼りになるお方と共に旅する事が出来るのは嬉しい限りです!」
さっきまで俺に対して疑いの目を向けていた神官君がアリーナの我が儘を聞いた途端、手の平を返す様に俺を頼りにしてきた。
コイツ…どうやらアリーナに惚れてるな!
何かティミーに似ているぞ!
からかうと面白そうだなぁ…よし!
「ありがとうアリーナ!僕を信じてくれるのは君だけだよ…家族とはぐれ、心細いのに」
俺は神官君に見せつける様に、アリーナを抱き締め頬擦りをする。家族と離れ離れになってしまった可哀想な男を演じながら…
「リュ、リュカさん!!貴方の事を信じますが、アリーナ様に変な事をしないで下さい!先程も申しましたが、アリーナ様は由緒正しきサントハイム王国の姫君なのですよ!今後、旅立つに際し身分を秘匿していきますが、その当たりをご理解下さい!アリーナ様に不埒な行いは絶対にダメですからね!」
あはははは…顔真っ赤にして怒ってるー!
コイツ…アリーナの事を喰っちゃったら自殺しちゃうかもしれないね(笑)
面白そうだけど可哀想だから手を出さないであげよう…それ程好みじゃ無いからね。
でも、彼女から迫ってきたら遠慮はしないけどね!
リュカSIDE END
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