電脳世界の中心
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「わかるか・・・・・?今、彼女こそがこの世界の中心!この世界の柱である!それがゆえに、弱いものは消えるのは当たり前だ。彼女には今、絶対的な力がある!彼女を助け出すこと、それは電脳世界の崩壊と、お前の意識と体の分裂を早めることにつながる!それでもお前は、彼女を助けるのか・・・・?」
俺はそれを聞き、何も言えなくなった。いろいろな感情が込み上げてきたのだ。だが、その感情は、一瞬にして消えた
俺に迷いは最初からない
「・・・・・だからなんなんだ?」
「?」
龍次は首をかしげた。俺はさらにこう続けた
「彼女を助けることで、俺の身に危険は及ぶが、彼女には危険は及ばない。さっきの話をきけば、そういうことになる。それならかまわない!むしろ、なおさらお前への怒りがたまった。俺の昔の仲間を消した、それは許されない。奈菜があの二人を消したとしても、お前が操作したがためにこうなったんだ。直接恨むならお前だ・・・・!」
仲間。そんなこと、昔は言ったこともなかった。この冒険が俺の心に大きな影響を与えてるのが、よくわかる
「奈菜だけでなく、いろはたちも一緒に助け出す・・・・・」
俺は胸に手を当てた。すると、さっきまでは入らなかった手が体に入っていくのが分かった。そして、生命エネルギーを少し取り出した
「お前・・・・そこまで来たら、意識と体の分裂は、時間の問題だぞ・・・・?」
龍次はそういって、ニヤリと笑った。だが俺も、少し笑ってこう返した
「すべて、計算済みだ・・・・!」
その言葉を聞き、龍次は落ち着いた表情で、俺を見つめた
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