第一章 無印編
第二十話 『外伝1 なのはのシホちゃん観察記録』
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家にはなにかしら用がない限りお兄ちゃん達もいます。
それで始まる事も必然的に普通の家ではあまり見られないけど剣の修行に入ってしまいます。
これが始まると半日シホちゃんはお兄ちゃん達と打ち合うのが日課らしいけど、今日はフィアちゃんと出かけるようです。
それで私も着いていくことにしました。
「なのは、別に今日は修行以外自由にしていても大丈夫よ?」
「いいの。今日は私も少し手があいているからシホちゃんと一緒に町を散策しようと思ったの!」
「そう? それじゃいきましょう。今日はいい天気だから海岸線でも歩いてみようか?」
私達は二つ返事でシホちゃんに着いて行くことに成功しました。
◆◇―――――――――◇◆
場所は変わって今はみんなで港辺りを歩いています。
空はシホちゃんの言ったとおり快晴。
もう少しで夏という時期もやってくるのでちょうどいい気温帯。
海風も心地よくて、うみねこの鳴き声もより一層寂しさを緩和させてくれる。
文句の付け所もない絶好のロケーション。
でも、
そこにとても意外な人物がいました。
「ク、クロノ君…!?」
「あ…。クロノ、こんなところでなにをしているの?」
「…あぁ、シホになのは達か。なに、見れば分かるだろう?」
「竿に竿掛け…海釣りね?」
「ああ、その通りだ」
「に、しても仮にもあなた執務官でしょう? こんなところでのんびりと釣りをしていてもいいの?」
シホちゃんはクロノ君に自然に話しかけているけど…私とユーノ君、フィアちゃんはそのあまりにも違うクロノ君の姿に混乱していました。
(あの堅物なクロノが…! あんなのほほんとした顔で釣りをしているなんてありえないよ!?)
(で、でも兄さん。人間、誰だって違った一面を持っているものですよ!?)
(でも…少しクロノ君のイメージが変わったかも…)
私達が小声で会話をしているところで、
「…そこ、そこの三人。勝手に話を進めてくれるな」
そこでクロノ君から抗議の声が聞こえてきた。
それで私は意を決してどうしてクロノ君がここにいるのか聞いてみた。
「ああ、それはまだミッドへの航路が安定していないんで当分はここら辺の空間でアースラは待機しているのさ。
それでクルーにフラストレーションをためさせない為にも交代制でアースラから降りてきているのさ」
「でも、それじゃフェイトちゃん達は…」
「さすがにフェイトとアルフに関しては艦長…じゃなかった。母さんでもそうやすやすと許可はできないらしい」
「そうだよね…」
それで少し空気が重くなったけど、それはしかたがないと割り切らないとダメだとシホちゃんに言われているので我慢した。
「なんだ…しっかりと自制はできているみたいで安心したよ」
「当然!
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