第一章 無印編
第二十話 『外伝1 なのはのシホちゃん観察記録』
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スだけ…。
シホちゃんの怖い笑顔を思い出すだけで体の震えが出ちゃう…!
とにかく朝早くから私とユーノ君はシホちゃんの観察をする事にしました。
だけどそう言ってもシホちゃんの朝はとても早い。
特に早い時には朝日も昇る前に起きてしまうので私もいつの間にか早起きになってしまったものだから。
「あ、なのは。おはよう」
私が着替えていつもの修行場所に着くと既にシホちゃんとフィアちゃんが組み手を開始していた。
ちなみに事前に二人には今日は見学だけといってあります。
それで、二人はやっぱり私やユーノ君と違い本当に接近戦主義でとても普通なら眼で見えない組み手をしている。
基本フィアちゃんがシホちゃんを攻めてそれをシホちゃんが受け止めると言うものだけど…常に瞬動という歩方を使っているので眼に追えません。
「フィア…なぜかもう僕はついていけない気がするよ」
ユーノ君が微妙にへこんでいます。うん、その気持ちは私も十分分かるよ?
そうしてしばらく拳や足のぶつかる音が聞こえてきたけどそれが止んだと思うとシホちゃん達は向かいあって最後に同時に拳をぶつけ合っていました。
…痛くないのかな?
「よし、今日の早朝訓練はこれで終了よ。お疲れ様、フィア」
「ありがとうございます。お姉様!」
とてもいい笑顔でフィアちゃんは拳を合わせてシホちゃんに挨拶をしていました。
もう本当に師弟みたいな図になってきたな…、と思ってきました。
だけどシホちゃんの修行はこれで最後じゃないのが怖いんだよね…。
いつも訓練(魔法訓練もだけど…)が終わった後、シホちゃんが調合したという漢方薬を筋肉が張っている関節の節々に塗るの。
これがとても沁みて少しばかりピリピリ感が抜けなくなっちゃうの。私もそれを塗られた時は最初悲鳴を上げてしまったから。
でも不思議な事にこれを塗った後は筋肉の張りも治まりとても爽快感があって力もみなぎってくる…。
シホちゃんって本当にドイツの人なのかな…?
でも世界を旅していたっていうから色々と知識も豊富なんだろうなと思っておくことにしておきました。
「それじゃ家に帰りましょう。いつも通りにね」
「うん!」
そうして私達は家に帰ることにしました。
でもシホちゃんは大体いつも修行から帰ってくるとお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ります。
シホちゃん本人曰く、「別にいつも一緒に入るつもりはないんだけど、姉さんにはどうしても捕まってしまうの…」との事で、いまだに一人で朝のお風呂は入った回数は少ないらしい。
…やっぱりお姉ちゃんも超人の一人かもしれません。
でもシホちゃんも普通に『姉さん』という呼び方が定着してきたらしいので私としてはうれしいです。
朝食後、お父さんとお母さんは翠屋の営業に向かっていって、必然的に
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