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茨の王冠を抱く偽りの王
18.交差する道
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イド融合.....しかも、この能力は集の能力じゃない......じゃあ、誰のだ!?

何か状況がおかしい!?
エンドレイヴ同士が争いあっている。
正確に言えば一機だけが綾瀬やツグミを守っている。

「シオン、集といのりを頼む!!!」

「うん!!!」

俺とシオンはガイの元へと向かう。

「ガイ!!!!」

ガイは振り向きこちらを向くがエンドレイヴが行く手を邪魔する。

「邪魔だ!!!」

左手を前に出す。
俺のヴォイド.......時を巻き戻すヴォイドで向かってくるエンドレイヴの時を戻し、エンドレイヴが巻き戻しされるように俺の前から消える。

「ガイ!!!」

さらに供奉院が盾のヴォイドで俺の邪魔をする。

「悪い!!供奉院!!」

左手で供奉院の盾のヴォイドに触れ、ヴォイド時を戻す。ヴォイドは出現する前の状態となり俺の前から盾のヴォイドが消える。
そして、供奉院を横に飛ばす。

ついにガイの元についた。

「久しぶりだな、イバラ」

「そうだな、ガイ」

今のガイからは昔の俺たちの指導者だった面影は感じられない。
今のガイからはダァトの墓守とかいうあの少年と同じ感覚がする。

「感動的な再開......とはいかないようだな.....ガイ」

「そうだな......イバラ」

ガイの周りには無数のエンドレイヴ......その銃口は全て俺を向いている。

「.......やれ」

ガイの声とともにエンドレイヴから一斉に銃弾が連射される。

左腕を上に掲げる。左腕の中央に入るラインが緑色に光る。

飛んでくる全ての銃弾の時を戻す。
銃弾は映像の逆再生の様に銃の中に吸い込まれていく。
そしてエンドレイヴの持っていた銃が爆発する。

「それがお前のヴォイドか」

「ああ」

「お前は俺の元に来る気はないようだな」

「ああ.......それに俺はもう消える」

「なに!?」

その時、シオンの声が聞こえる。

「王様!!!オッケーだよ!!」

「おう!!それじゃあな、ガイ!!」

右腕から聖杯のヴォイドを取り出す。そこから出てくる昆虫によって俺は姿を晦ます。






それから一日が経った。

「どうだ、出れそうか、シオン?」

「ダメ!警備がキツくて出れそうにないよ」

俺たちは何かの劇場らしき建物に身を潜めた。

「......シュウ、お腹減ってない?」

いのりが倒れる集に話しかけるが集は......

「......ゴメン、みんな.......ゴメン......僕が間違ってた.....ゴメン」

いのりが何かに気づいた様に外に出ていく。

「.......いのり?」

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