第十二話『モンド・グロッソscene1』
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されたその斬撃は防がれる事なく避けられ、逆にシュハイクに千冬の攻撃が。だが、直ぐさまクロコディールの刀身を分裂させ、右手のクロコディールで防いだ。
シュハイクの剣と千冬の剣がせめぎ合い、左手のクロコディールで一撃を狙うが、シュハイク自身も思わぬ事が起きた。先程まで目の前に居た千冬は姿を消していた。辺りを見渡すが、何処にも居ない。
すると、シュハイクの身体を影が覆う。上空を見るとそこには形状が変化し、エネルギーの刃を形成した剣を握った千冬が居た。
そして――
/※/
「……」
スウェンは自室のベッドの上で天井を眺めていた。シュハイクはあの日本代表の織斑 千冬に敗北した。あの戦闘は正直凄まじいものであった。シュハイクは恐らく、スウェンが戦ったときは手加減をしていたのでは?と思うほどの強さを出していた。それ自体にはスウェンは何も言わない。寧ろ、本気を出させるほど強くは無い自分が悪い。スウェンはシュハイクと連絡をとったが
『私の実力不足だ、逆に負けて清々しい気分だよ』
と言っていた。彼女がそこまで言うのだから、織斑 千冬という女性は相当の実力の持ち主だろう。だが、スウェンが気になったのはそれだけではない。織斑 千冬が使用していたあの武装だ。
あの武装がエネルギーの刃を形成している時、彼女のシールドゲージも減少していた。そして一瞬の隙を突かれ、あの刃に切り裂かれたシュハイクのシールドゲージは70%もあったのにも関わらず、一瞬にして減少してしまった。
「あの武装……気になるな」
そう言い、スウェンは携帯端末に番号を入れる。プルルと数秒間なった後、出てきたのは
『ハロハロばんばんわ〜♪ やっほ〜! 皆の天使、篠ノ之 たば――』
ぶつんと携帯端末の通話を切るスウェン。枕元にそれを置き
「寝るとするか……」
『今にも〜飛びぬk――』
「何だ」
着信音の後に、スウェンは通話ボタンを押す。相手は案の定、束だ。
『うぇ〜ん、ヒドイよ〜スーくん〜』
「いや、すまない。妙な挨拶が聞こえたものでな。それで、束、あんたに聞きたい事がある」
『なにかな、なにかな! スーくんの為なら何でも言っちゃうよ?』
「あんたなら知っているだろう? 暮桜というISの武装を」
『勿論しってるよ〜! あの刀は“雪片”。暮桜の唯一の武器で現存在するISの武装の中じゃトップクラスの武器だよ!』
「ほう……それで? あのシールドエネルギーを一瞬にして減少させるあの刃は?」
『スーくん、単一仕様能力って知ってるよね?』
「ああ、ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自
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