第百三十五話 シリウスの真実
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た。
「それでいいな」
「ちっ、何か釈然としねえな」
アポロはサンドマンのその言葉に今一つ賛同できないようだった。
「もっとよ。派手にぶっ潰しておきたいものだぜ」
「いや、ここはそうあるべきだ」
「そうね」
だがそれに対して言ったのは桐生とレトラーデだった。
「サンドマンさんの言葉に従おう」
「そういうことね」
「何かあるっていうのかよ」
「あるから言ってるのよ」
今度彼に言ったのはミスティだった。
「そうでしょ?サンドマンさんにも考えがあってよ」
「俺はあまり考えるのは性に合ってねえんだよ」
「あんたのことはどうでもいいの」
シルヴィアがすぐに彼に言ってきた。
「っていうかあんた今はアクエリオンにも乗ってないじゃない」
「それがどうしたんだ?」
今乗っているのはシルヴィアにシリウス、それにピエールだった。
「俺がアクエリオンに乗れるのは変わってないぞ」
「せめて乗ってない時位大人しくしなさいってこと」
彼女が言いたいのはこのことだった。
「わかったわね」
「とりあえず耳には聞こえたぜ」
「じゃあそういうことでね」
「まあ今回は大人しく見てるんだな」
ピエールは陽気にアポロに告げてきた。
「俺も久し振りに乗らせてもらってるし楽しくやらせてもらうぜ」
「兄様」
シルヴィアは今度はシリウスに声をかけてきた。
「ここはサンドマンさんの言葉通りに」
「そうだ。下がる」
こう言うのだった。
「このままな」
「ええ」
こうして中央にいるアクエリオン達はそのまま下がった。そのうえで敵を招き入れる。そうしてであった。左右の軍はそのままであった。
中央軍は下がり続けている。そして。彼等が下がりきったところでサンドマンはまた命じた。
「よし、時は来た!」
「時!?」
「っていうと!?」
「その通りだ。左右の軍はそのまま敵の攻撃に移る!」
彼は言った。
「そのうえで後方も完全に遮断するのだ」
「完全包囲か」
「そして殲滅だな」
ブライトもシナプスはここで確信したのだった。
「そのうえで天使達との前哨戦を飾るか」
「そういうことなのだな」
「まずは緒戦を抑える」
やはりサンドマンはこう言った。
「そしてだ」
「勢いに乗る」
「そういうことだな」
「如何にも」
その二人の言葉にも答えるのだった。
「では諸君、このまま包囲殲滅するのだ!」
彼はあらためて指示を下した。
「勝利を我等の手にする為に!」
「了解!」
「わかりました!」
こうして彼等の本当の戦いがはじまった。天使達の軍勢を包囲しそのうえで総攻撃に入る。その中には当然アクエリオンもいた。
「兄様」
「シルヴィア、いいな」
「ええ、御願いするわ」
「俺としちゃ不本意なんだけれどな」
ピエールは苦笑い
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