第百三十五話 シリウスの真実
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だよ。クライマックスだったらいいんだけれどよ」
「あいつは駄目か」
「何かあの人の雰囲気って」
「そうだな」
カトルとトロワも話す。
「ヒイロやマサキさんよりも」
「むしろだ」
「メリッサさんか」
そのヒイロが言った。
「あの人に似ているな」
「そうなのよね。何でかしら」
アムもこの辺りが不思議なのだった。
「あの人に似てるのよね」
「そうだな。声は男だが」
レッシィはかなり鋭かった。
「雰囲気は女だ」
「いや、それがかなりおかしいと思わないかい?」
ダバはそこに突っ込みを入れる。
「身体つきだって男の人なのに」
「そうだな。しかし雰囲気は」
ショウも言う。
「女というのは」
「そういえばあの人が服を脱いだところを見たことがないし」
「皆風呂に入ったところも洗濯したところもないんだよ」
「あれっ、じゃあ何処に住んでるの?」
キーンはこのことが少し気になった。
「あの人」
「お城に住んでるけれど」
こう彼等に答えたのはルナだった。
「それも自分の部屋に」
「何か余計にあいつに似てるな」
「そうよね」
シンとメイリンがそれを聞いて余計に顔を合わせる。
「仮面が全部悪いんだよな」
「あの仮面がどうしても変態色を出すのよね」
「その通りだ」
ミゲルの言葉も容赦がない。
「最早仮面はな」
「最近あの人も仮面外してるしね」
こう言うのはシーブックだった。
「クワトロ大尉も」
「あれもかなり怪しかったけれどな」
ビルギットも言いにくいことを言う。
「何かよ。モロバレなのに周りが気付いてないふりするのはよ」
「いた、それはいいだろう」
何故かそのクワトロを庇うバーンだった。
「気持ちはわかる」
「まああんたもな」
カミーユが呆れた顔でそのバーンに告げた。
「あの仮面はかなりあれだったぞ」
「反省はしている」
一応はこう言うバーンだった。
「もうあんなことはしない」
「それはそうとしてだけれど」
「ああ」
ショウはまたダバの言葉に応えた。
「レイヴンさんはね。何か隠してる」
「そうだな。それは間違いないな」
このことは何となくわかることだった。
「問題はそれが何かだけれど」
「これは予想だが」
ニーはふと言った。
「誰かと関係があるのかもな」
「誰かって?」
「グラヴィオンのメンバーの誰かか」
こう言うのだった。
「あっ、それってひょっとして」
「あるかも」
実際に彼等もそれに頷くものがあった。
「けれどよ。俺だとするぜ」
「ええ」
マーベルはエイジの言葉に応えた。
「俺が探してるのは姉ちゃんだからな」
「そうだったな。御前が探しているのはな」
ハイネもそれを聞いて言う。
「お姉さんだった。そうだったな」
「そうだよ。あの人は
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