暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十五話 更なる高み
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のかを聞いたはずなのだが、それに対しての答えは返ってこず、全く関係ないと思われる話をされているのだから。しかし、次のソレイユの言葉でそれは解決した。

「“空”にあるのは空気と水蒸気だけ。ならば、“空”を視るということは空気を視るということに他ならない、だろソレイユ?」

「ああ。光とは密度の異なる空気層を直進することはできない。だからこそ、目を凝らしてみればある程度はわかるんだよ」

「で、ですがシェイドはあなたの死角をついて・・・」

「それは攻撃するときだけだ」

「それなら、どうやって死角の攻撃を避けることができたん?死角から攻撃されてしもうたら、視るに視れへんやろ?目を瞑ってたんやし・・・」

「視るだけならな」

ステラの疑問に答えたのはソレイユではなくルシフェルだった。ルシフェルの言葉を継ぐ形でソレイユはステラの疑問に答えていく。

「そう・・・あの時のおれは目を瞑っていたんだ・・・光の相違を視ることはかなわなかった」

「ほな・・・」

「言っただろ、“空”を視て、“空”を感じたって。シェイドの攻撃を避けたのは“空”視たんじゃなくて感じたからだ」

そこから説明を続けたのはルシフェルだった。

「地上で生きる者にはある一つの共通点がある」

「共通点、ですか?」

「ああ。それは―――風を纏っていることだ。風とは空気。風とは密度の違う相対する空気の移動現象のこと。だからこそ、人が動けば風が発生する。それを察知したってことだろ。目に見えようが見えまいが関係ないんだよ。そこに、シェイドという人物は存在しているのだからな」

「けど、ここは仮想世界やで。そない大それたこと出来る核心でもあったん?」

「ああ、そのことか。それに関して言えば、確信に近いものはあったな。なぜなら、この妖精郷には風属性魔法があるんだからな」

ルシフェル以外の三人は言葉を失った。ただ一人、ルシフェルだけがソレイユの異常さを笑いながら見ていた。

「空を視、空を感じる技術・・・≪天帝空羅(てんていくうら)≫―――それがこのシステム外スキルの名前だ」

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