フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十五話 更なる高み
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「待て、ルシフェル。ただで帰れると思っているのか?」
怒りの声色でそういうシェイドに、ルシフェルは肩を竦めながら言った。
「相変わらずだな、お前は」
そのルシフェルの態度に腹を立てたシェイドが再びナイフを投擲するが、今度はルシフェルに届く前にソレイユが刀でナイフを斬った。辺りにナイフがポリゴン片となって砕けた音が響き渡るが、気にする者は一人もいない。
「領主を打たせるわけにはいかないんだがな、一領民としては」
「邪魔をするな!これは俺たちの問題だ、赤の他人が入ってくるなっ!!」
「なら現実かおれのいないところでやれ。立場ってもんをしっかりと理解しろ、ボケが」
他種族とはいえ領主に向かってボケと言えるソレイユを何と表現して言いのかわからないが、ソレイユの立場からすれば自種族の領主をそうやすやすとは戦えさせられない。テリュスほどの実力ならルシフェルが出張っても問題ないのだが、さすがに同等の実力者同士だと何が起こるかわからない。だからこそ、もしそれで負けたとすれば一番苦労するのが領民だからである。それイコールソレイユも苦労するということに他ならない。それにルシフェルが付いてきたのはソレイユのせいだとも言えなくもないのでさすがにそれで討たれてしまったら合わせる顔がなさすぎる(主にレヴィアに)。
「つーわけでボケなす・・・ルシフェルと戦いたければまずおれを倒すことだ。一領民として、黙って領主が討たれるのを見ているわけにはいかないからな」
「おい、ちょっと待て。なんで俺が負ける設定で話してんだ、お前は!」
「いいだろう。そういうことならば、まずお前から相手をしてやろう!」
「お前もかっ!?」
「そう言えば、名乗ってなかったっけ―――ソレイユだ。よろしく、領主殿?」
「シェイドだ」
「・・・・・・・・・もういいもん。俺のこと無視する奴なんてもう知らないもん」
散々無視されて話を進めるソレイユとシェイドに嫌気がさし、隅っこで体育座りしていじけるルシフェル。そんなルシフェルを何とか励まそうとしているドロシーと無視されるルシフェルを爆笑しながら見ているステラ。ちなみに、ドロシーがルシフェルを励ます様子を遠目に見ていたシェイドはさらに機嫌を損ねてしまう。
ドロシーに励まされ、何とか立ち直ったルシフェルは今まさに決闘を始めようとしているソレイユに近づき助言を行う。
「気を付けろ。あいつは情にはしりやすいが、腕はかなりのものだ」
「≪六道≫の一人だっけ?」
「ああ。スプリガンという種族をよく理解してるやつだ。それにスプリガンの王の一番弟子でもあった」
「それは怖い。どんだけの実力か楽しみだ」
「前後の文章のつながりがおかしいぞ」
「ツッコんだら負けだ」
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