第百二十九話 木星破壊作戦
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る。そしてそれは三人だけでなく他の面々も敵を次々と薙ぎ倒していた。
「このまま敵を殲滅すればいい」
「うむ、その通りだ!」
「撃て、撃つのだ!」
ブンドルとカットナル、ケルナグールもそこにいた。自分達の戦艦を突っ込ませている。
「所詮は烏合の衆。我々の敵ではない」
「そうだな。敵はただ数がいるだけだ」
「数が多いだけで手応えもないわ!」
一千万を超えてもだった。彼等は博士が率いる帝国軍を圧倒していた。やはり幾ら数がいてもロンド=ベルの相手にはなっていなかった。
「倒せ!」
博士は乗艦から支離滅裂な指揮を繰り返していた。
「右だ!」
「右ですか!?」
「いや、左だ!」
指揮は混乱していた。
「左から攻めよ。よいな!」
「は、はい!」
「そして囲め!」
しかも戦術は一つしかなかった。
「そのうえで殲滅せよ。よいな!」
「わ、わかりました!」
指揮官達は彼の言葉に混乱するだけだった。その支離滅裂な指揮もあり帝国軍は無駄に損害を出していく。しかしミサイルはそれでも放たれる。
「くそっ、しつけえ奴等だぜ」
「全くニャ」
「まだミサイルと撃ってくるなんてな」
マサキにクロとシロが応える。
「本当にしつこいニャね」
「いい加減諦めるニャ」
「それを諦めねえのがあの博士ってわけかよ」
マサキは忌々しげに二匹に返した。
「ゼツの野郎思い出すぜ」
「ああ、そういえば」
「あの博士に似てるニャ」
「マッドサイエンティストってのはどいつもこいつもこうなのかよ」
ゼツもその部類に入れて話すのだった。
「ったくよ、面倒な奴等だぜ」
「しかしマサキ」
「わかってるニャ?」
二匹は今度はマサキに対して問うてきた。
「くれぐれも焦らないことニャ」
「焦ったらどうしようもないニャよ」
「ちっ、そんなこと言ってもよ」
実際のところマサキはかなり焦りを見せてきていた。
「こんな状況じゃよ」
「こんな状況だからニャよ」
「焦ったら墓穴ニャぞ」
二匹はまるで親のように彼に注意する。
「じっくり見れば大したことはないニャ」
「ほら、動きが一定ニャ」
「んっ!?そういえばそうだな」
マサキも二匹の言葉でそれに気付いたのだった。
「それにどのミサイルも固まって一つの点に動いてるじゃねえか」
「そういえばそうだね」
リューネもマサキの言葉を聞いてそれに気付いたのだった。
「一つのポイントに集まってるわ」
「じゃあそこに集中してサイフラッシュとかを仕掛ければ」
「やっと気付いたのか」
二人にヤンロンが呆れたように言ってきた。
「その通りだ。ミサイルは木星の一つのポイントにしか向かっていない」
「じゃあよ、そこに集まっていて」
「それで狙えば」
「そうだ。僕は最初からそうしていたが」
見れば
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