第百二十八話 大兵力
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ゼンガーはそのルナに対しても話した。
「今わからなくともな」
「ですか」
「わかったならばだ。より戦うことだ」
「よりですか」
「そこにある」
そしてこうしたことも言うのだった。
「そこに勝利が、そして」
「そして?」
「道がある。いいな」
「どちらにしろ戦えってことか」
トウマはより簡単に考えていた。
「そして勝てってことだよな」
「そうね」
ミナキは彼のその言葉に頷いた。
「勝利を収めてこの世界も」
「だよな。ガルラ帝国ってのはまさにバルマー帝国だしな」
「ああ、それな」
剣人は今のトウマの言葉を聞いて言ってきた。
「俺も同じことを感じてたぜ」
「そうなのか」
「そっくりだってな。ただバルマー帝国はな」
「どうしたんだ?」
「何か色々と問題を抱えてるんだな」
こう述べるのだった。
「あの国は。そうなんだな」
「言われてみればそうね」
それにミナキも気付いたのだった。
「あの国は敵も多いわ」
「それにかなり内部に問題がないか?」
弾児はそこも察していた。
「あの国は。花氏を聞いていれば」
「そうかも」
ミナキもそれは否定できなかった。
「少なくともガルラ帝国以上に」
「あの帝国は特別でな」
黄金は顔を顰めさせながら述べる。
「一部を除いて大多数は奴隷だろ?」
「ええ」
「あえてそういうふうにして反乱を起こさせないようにしているんだよ」
「最悪の国家システムだな、それって」
アラドはそれを聞いて述べた。
「しかもその奴隷って殆ど何も食えないんだよな」
「ああ、その通りだ」
「それはな」
青銅と黒銅が答える。
「死ねばそれまでだ」
「かわりはいくらでもいる」
「それがガルラ帝国です」
錫石も述べる。
「そして強大な軍事力で支配しています」
「その中心にいる者こそ皇太子シンクライン」
ファーラの顔が曇る。
「あの最低最悪の男がです」
「そうですよね。けれど」
「けれど?」
「帝国は今かなりの戦力を消耗していますよね」
ゼオラが言うのはそこだった。
「私達との戦いで」
「はい、それは確かに」
ファーラはそれは保障するのだった。
「間違いありません、幾ら帝国といえど」
「その戦力には限りがある」
ゼンガーが述べる。
「例えどのような勢力であってもだ」
「けれど宇宙単位の相手ですよね」
アラドはそれを言うのだった。
「そう簡単には減らないんじゃ?やっぱり」
「いえ、決してそうではありません」
またここで話すファーラだった。
「確かにガルラ帝国の戦力は桁外れのものがあります」
「だよな、それ考えたらよ」
「ですが。それでも限りがあるのが現実です」
彼女はあくまでこのことを話すのだった。
「しかも普段から奴隷の反乱や虐政の
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