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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十七話 テラルの動揺
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サンドマンも言うのだった。
「そうか。彼か」
「彼っていいますと?」
「誰なんですか?」
テセラとチュルクがサンドマンの今の言葉に問うた。
「誰かおわかりになられたみたいですけれど」
「一体」
「風間博士だ」
サンドマンは見抜いていたのだった。
「彼が指揮を執っているのだ」
「博士がですか」
コリニアはそれを聞いてまずは頷いた。
「けれど博士は戦闘は」
「そうだ。専門外だ」
まさにその通りであった。
「だが指揮は執っているのだ」
「帝国軍もどうなってやがるんだ?」
エイジですら訳のわからない話だった。
「素人がそんな指揮を執るなんてよ」
「帝国軍にはちゃんとした司令官がいるけれど」
斗牙も言う。
「何でなのかな。それで指揮官があの博士って」
「内部分裂じゃないかしら」
ミヅキの予測もまたその通りだった。
「それで博士が強硬派をまとめて攻めてきたってことじゃないかしら」
「だったらそれってチャンスじゃないの?」
ルナはこう考えた。
「指揮官があれだったらどんな大軍でも怖くないわよ」
「そうですね」
エイナもそれに頷いた。
「少なくとも敵の指揮官が凄い人よりは」
「ええ」
リィルも頷く。
「それならここは」
「全軍このまま待て」
サンドマンはあえて冷静な指揮を告げた。
「その敵を待ちそのうえで射程に入らせる。いいな」
「はい、それじゃあそれで」
「やりましょう」
こうして彼等は帝国軍を待った。そうして敵は今射程内に入った。その瞬間だった。
「よし、撃て!」
「了解!」
木星での最初の戦いがはじまった。ロンド=ベルは派手に攻勢を仕掛けそのうえで帝国軍のマシンを破壊していく。しかし彼等は決してアステロイドから出ようとはしない。
「アステロイドから出る必要はない」
サンドマンはここでも言うのだった。
「まずはだ。護りを固めつつ戦う」
「それでですね」
「敵の攻撃はアステロイドで防げる」
ローザに答えていた。その間確かに敵の攻撃はアステロイドに防がれていた。
帝国軍の攻撃は当たらずそのうえでロンド=ベルの攻撃が続く。帝国軍はそれに苛立ちさらに攻めるが損害ばかりが増えていた。
「くっ、まだか!」
「攻めろ!」
博士はその中で攻撃命令を出し続けていた。
「数は我等の方が上だ。よいな!」
「はい、それは」
「わかっていますが」
「何だ!?」
「敵に攻撃が当たりません」
「近寄ることすらできません」
どうしても攻めきれなかったのだ。
「敵はアステロイドに篭り」
「それでどうしても」
「大丈夫だ」
しかし彼は言うのだった。
「我等の方が数において勝っている。それで押していけばだ」
「いけますか、それで」
「このまま」
「そうだ。全軍前に出せ」
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