第百二十六話 黄金色の目
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リボンズはまた微笑んだ。
「それじゃあ。先陣として僕達は」
「行くぞ」
「うん」
こうして戦場に向かう彼等だった。そしてロンド=ベルもまた戦場に姿を現した。全軍基地の前に到着するとすぐに総員出撃し戦闘配置に着いた。
「数は・・・・・・ええと」
「どれだけだ?」
「二百万以上いますね」
サエグサがブライトに答える。
「これは」
「そうか。二百万以上か」
「三百万はいると思います」
続いてこう述べるサエグサだった。
「おそらく月だけでなく周辺の戦力を全て集めたものかと」
「そうか。全てか」
「つまり言い換えればだ」
ここでスレッガーがあえて軽い調子で言ってみせてきた。
「ここでこの基地とそこにいる戦力を叩き潰せば月だけでなくその周辺も全てこっちのものになるってわけだ」
「そうですね」
セイラが彼の言葉に頷いた。
「彼等を全て倒せばそれで」
「しかしだ。数が多いな」
リュウはそれを問題にしていた。
「三百万か。容易じゃないぞ」
「ええ、確かに」
「尋常じゃねえな。戦闘機ばかりでもよ」
ハヤトとカイが彼の言葉に応えて言った。
「戦力的には収容所の時よりも上みたいだし」
「援軍もまた来るだろうな」
「しかしここで勝てば確かに大きいぞ」
「その通りだ」
アポリーとロベルトは強気だった。
「月とその周辺を奪還できるのだからな」
「それにこれだけの戦力を潰せば敵にとってのダメージも大きい」
「退く理由は見当たらない」
クワトロは一言で決断を示してみせた。
「予定通り戦うだけだ」
「その通りだな。では行くとするか」
バニングがまず前に出た。
「行くぞ、いいな」
「はい、いつも通りですね」
「じゃあ今回も軽く」
「行かせてもらいますか」
彼にアデル、モンシア、ヘイトの三人が続くのはいつも通りだった。
そしてシローとサンダース、カレン、ミケルも出て来た。
「数は多いけれどそれはそのまま」
「ですね。周りを撃てば必ず敵に当たる」」
「何だ、楽な戦いじゃないですか」
「いちいち狙い定めなくていいなんて」
彼等はこう明るく考えていた。戦意は全く衰えていなかった。
その中でノリスが。ブライトに対して問うた。
「では艦長、今」
「よし、全軍攻撃開始!」
そしてブライトもわかっていた。
「すぐに敵基地を攻略し敵軍を殲滅する。いいな!」
「了解!」
「やるぜ!」
こうして彼等はすぐに攻撃に入った。月でのロンド=ベルと帝国の戦いの最後の幕が開いたのだった。
ロンド=ベルはまず迫り来る帝国軍を待った。そして。
「喰らえっ!」
「くたばれ!」
まずは照準を定めることなく一斉射撃を加えた。これでまず数十万機が消えた。
「よし、成功だ!」
「後の先ってね!」
彼等はそれを狙って
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