第百二十二話 奴隷解放
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死んで欲しくないけれど特にハマーンは」
こう言うのである。
「死なないで。何があっても」
「ミネバ様・・・・・・」
「私はハマーンが好き」
ミネバの偽らざる本音だった。
「だから。絶対に」
「わかりました」
ハマーンはミネバのその心に対して微笑むのだった。普段の険のない穏やかな顔で。
「それではこのハマーン」
「ええ」
「必ず生きます」
こう言うのだった。
「ミネバ様の為に。何があろうとも」
「ええ。御願いね」
「わかりました。それでは」
ミネバとのやり取りのうえであらためて敵に対峙する。そうしてそのファンネルを敵に対してこれでもかという程放つのだった。
「行けっ、ファンネル!」
キュベレイのファンネル達がそれぞれ流星の様に流麗かつ生き物の如き複雑な動きを見せて敵に向かう。そうしてそのうえで敵を撃つのだった。
ゴットンはそのハマーンを見てマシュマーに囁いた。
「あの、マシュマー様」
「何だゴットン」
「ハマーン様ですけれど」
やはり言うのは彼女のことだった。
「強くなられてますよね」
「そうだな」
マシュマーにもそれは感じ取られるものだった。しっかりとした言葉でゴットンに対して頷く。
「アクシズにおられた時よりもな」
「ずっと。何なんでしょうか」
「護るものができたからだろうな」
こう答えるマシュマーだった。
「だからだ。それでさらに強くなられたのだ」
「それはやっぱりミネバ様ですか」
「その通りだ。真の意味でミネバ様を御護りされることに気付かれたのだ」
だからだというのである。
「だからこそ強くなられたのだ」
「そういうことですか。それで」
「そして私もだ」
ここでザクスリー改を前に出すマシュマーだった。
「私はそのハマーン様を御護りするのだ」
「ハマーン様をですか」
「それが騎士だ。だからこそ」
言いながらザクスリー改のその剣を構えて前にいた敵を上から下に両断する。すぐに目の前で派手な爆発が起こり敵はその中に消えた。
「戦う。行くぞゴットン」
「敵の中にですか!?」
「嫌ならそこにいろ」
こうまで彼に告げるのだった。
「私は行くぞ。マシュマー=セロ参る!」
「うわ、マシュマー様!」
ここでゴットンの乗るズサが攻撃を受けた。
「敵の攻撃滅茶苦茶激しいです!うわーーーーっ!」
「むっ、ゴットン」
マシュマーはそのゴットンのズサが集中攻撃の中に消えていくのを見届けた。そして言うのだった。
「御前の死は無駄にはしない。安らかに眠れ」
「ちょっと待ちなよマシュマー」
しかしここでゲーマルクに乗っているキャラが彼に声をかけてきた。
「何だ?」
「ゴットン生きてるよ」
こうマシュマーに言うのだった。
「ちゃんとね」
「何とっ!?」
キャラに言われ思
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