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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十二話 奴隷解放
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戦う」
「全滅しようとですね」
「全滅という言葉はロンド=ベルの辞書にはない」
強烈な断言であった。
「あるのは」
「あるのは」
「勝利!」
彼にしては珍しく強い言葉であった。
「そして正義。この二つだ」
「ですね」
ここで笑みを浮かべるサコンだった。我が意を得たりというように。
「では博士」
「うむ。全軍迎撃用意!」
「わかってるさ!」
「待ってましたその言葉!」
皆彼の言葉に一斉に声をあげた。
「敵軍を一兵残らず退け」
「奴隷の人達を解放する!」
「それですね!」
「そうだ。その為にここで戦うのだ!」
大文字もまたそれを誓っていた。
「よいな。それではだ!」
「よし!」
「やってやるぜ!」
皆一斉にそれぞれのマシンを構える。そうして球状の陣を組みそのうえで四方八方から迫り来る敵軍を次々と倒すのであった。
「撃て、撃て!」
「狙いは定める必要はねえな!」
帝国軍は数で迫る。かなり密集していた、そしてその密集が彼等にとって仇になった。
迫るところで攻撃を受け次々に吹き飛ばされていく。ロンド=ベルは陣形を崩さずそのうえで彼等の攻撃を受け続けているのだった。
「よし、まずはこれだけだ!」
「十万機です!」
ミリアリアが言う。
「今一分です!」
「一分でそれだけなのね」
ミネバは通信でそれを聞いて呟いた。
「あと十九分。全部倒すかそれとも」
「いえ、ミネバ様」
しかしここでハマーンがまた彼女に言ってきたのだった。
「十分です」
「十分!?」
「そうです。十分で敵は全て倒せます」
こうミネバに述べるのだった。
「ですから。御安心下さい」
「けれど数があまりにも」
「敵が多ければ多いだけの戦い方があります」
ハマーンの言葉は沈着そのものであった。
「ですから御安心を」
「安心していいのね」
「はい」
また応えるハマーンであった。
「ミネバ様はただ攻撃を命じておられればいいのです」
「そう。私は」
「ミネバ様」
ハマーンは不意に彼女の名前だけを呼んできた。
「私はミネバ様の忠実な僕です」
「ハマーン・・・・・・」
「ミネバ様を決して死なせはしません」
それは誓って言うのだった。
「例え。どのような状況でも」
「そうなの。ハマーンは」
「この戦い。勝ちます」
そしてこうも言うのだった。
「奴隷になっている者達の為、そしてミネバ様の為に」
「それじゃあハマーン」
ミネバも彼女の言葉を受けて言うのだった。
「私からも」
「何でしょうか」
「御願いがあるの」
真面目そのものの顔でハマーンに対して言うのだった。
「それはね」
「それは」
「死なないで」
言葉が実に切実なものになった。8
「絶対に。死なないで」
「絶対にですか」
「皆
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