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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十二話 奴隷解放
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「二万の収容所守備兵は倒されました」
「そうだな」
今度はミズカの言葉に頷くクロッペンだった。
「とりあえずはな。しかし」
「しかし?」
「周囲の帝国軍に指示は出したな」
「はい」
「それは既に」
将軍達が一斉にそれに応えるのだった。
「出しております」
「それはもう」
「ではこのまま囲む」
クロッペンはまた指示を出した。
「そうして彼等を倒す。いいな」
「わかりました」
「しかしだ」
だがここでクロッペンはまた言うのだった。
「どうしたものか」
「どうしたとは?」
「司令、一体何が」
「奴隷達だ」
不意にこのことを言うのだった。
「奴隷達だ。どうしたものか」
「どうしたとは一体」
「何かあるのですか?」
「いや、いい」
言葉を引っ込めるのだった。
「やはりこのまま攻める。いいな」
「はい、それでは」
「このまま」
「ガルラ帝国」
彼は一人呟いた。
「やはり。悪なのか」
そう呟きながらロンド=ベルに向かう。そうして今彼等に対して攻撃を仕掛けるのだたt。
「来たぞ!」
「帝国軍だ!」
収容所のコロニーの前に展開するロンド=ベルの面々は周りを見て言うのだった。
「追ってきた奴等だけじゃない!」
「周りからもかよ!」
「数、これは」
サコンがレーダーを見て言う。
「二百万を超えています」
「博士、これは」
ミドリもまた言う。言いながら大文字に顔を向ける。
「これだけの数が一度に来るのは」
「そうだな。はじめてだ」
大文字もまたミドリの今の言葉に頷く。
「この世界の戦いでもな」
「どうしますか、博士」
サコンは大文字に対して問うてきた。
「二百万の大軍です」
「うむ」
「それに包囲されてはです」
また言う彼だった。
「おいそれと勝てるものじゃありません」
「そうだな」
それは大文字にもわかることだった。
「しかしだ。ここはだ」
「どうされますか?」
「戦う」
彼の決意はこれであった。
「ここで戦う。いいな諸君」
「しかし博士」
サコンはそれでも言うのだった。
「二百万です」
またこの数について述べてきた。
「二百万の数はどうしようもありません」
「そうだな」
大文字は今の言葉は何気なく聞いている感じだった。
「普通ならここで一点集中突破でそのまま戦場を離脱する」
「そうです」
サコンもそれを言っているのだ。
「ですからここは」
「しかしだ」
ここで大文字の言葉が変わった。
「我々がここで逃げればだ」
「逃げればですか」
「そうだ。彼等はどうなる」
奴隷達のことである。
「彼等は一体どうなるか」
「それは」
「言うまでもないな」
サコンに顔を向けての言葉だった。
「だからだ。我々は彼等の為にここに留まって
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