第百二十二話 奴隷解放
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助けに行こう」
ここでダイターンも出撃するのだった。
「正義の味方らしくね」
「コロニーから敵が出て来ています」
イリアが報告する。
「数は二万です」
「少ないな」
「確かに」
ランスとニーはそれを聞いて述べた。
「彼等にしてみれば」
「その程度とは」
「ハマーン」
ミネバは彼等の話を聞いたうえでハマーンに通信を入れた。
「どう思うの?」
「はい」
そしてすぐにそれに応えてきたハマーンであった。彼女はこう言うのだ。
「収容所には元々それだけしかいないのでしょう」
「そうなの」
「ただ」
だがここでハマーンは言うのだった。
「おそらく後方以外にも敵が来ています」
「そうなの」
「その通りだ。奴隷はな」
黄金は忌々しげに言ってきた。
「帝国になくてはならない存在なんだよ」
「帝国に!?」
「そうさ。ガルラ帝国は奴隷制国家だ」
このことを言うのだった。
「それでだよ。奴隷がなくちゃ何もできやしねえ」
「今だにそんな国家があったのかよ」
「バルマー帝国よりひでえな」
あちらの世界の者達も言わずにいられなかった。
「俺達もそうだった」
「あんた達もか」
「そうさ。それでゴライオンに乗ってな」
そういうことだったのだ。
「あいつ等と戦うことになったんだよ」
「そうだったのかよ」
「そうさ。だからよ」
黄金の言葉がここで強いものになった。
「俺は何があっても奴隷を解放する」
「俺もだ」
「僕も」
「俺も」
そして青銅と錫石、黒銅もその考えは同じだった。
「何があってもやらせてもらう」
「かつての僕達と同じだった人達を」
「今ここでな」
「ガルラ帝国の奴隷は悲惨を極めています」
ファーラも皆に対して話すのだった。
「それはまさに地獄です」
「地獄か」
「そうです。地獄です」
ファーラの言葉は続く。
「そこでは食べるものもなく重労働を強いられ」
「それで?」
「まだ何か」
「かつての仲間の死体まで食べる程なのです」
「な・・・・・・」
皆それを聞いて流石に絶句してしまった。
「そんな状況なのかよ」
「帝国の奴隷は」
「そうです。ですから何があっても」
「よし、やってやらあ!」
最初に応えたのは甲児だった。
「ガルラ帝国!許しはしねえぜ!」
「俺もだ!」
「僕も!」
「私も!」
皆それに続くのだった。こうして彼等はその二万の敵に突き進む。そうしてその敵はすぐに倒すのだった。そのうえで二万の敵は倒した。
「さて、これでだ」
「後はだよ」
その二万の敵を倒してもだった。敵はまだいるのだった。
後方のその敵が来た。クロッペン率いる彼等だ。
「司令」
「うむ」
クロッペンはカブトの言葉に応えていた。
「それではだ。すぐに向かうぞ」
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