第百二十一話 銀河の虎
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第百二十一話 銀河の虎
何とか宇宙に出たロンド=ベル。まず最初の行く先は月であった。
「月には連邦政府の軍事拠点が多くあります」
「それでそれは無事なのかよ」
「はい」
テッサは隼人の問いに答えていた。
「そこに入ります」
「そうか。じゃあ月に行くんだな」
「その通りです。その月ですが」
「ああ。どうしたんだ?」
「かなりの部分を帝国軍に奪われています」
こう言うのだった。
「残念ですが」
「そうだろうな」
しかし竜馬はそれを聞いて頷くのだった。
「地球がこの状況じゃな」
「残念なことですが」
「しかしだ。奪われたのなら奪い返せばいい」
竜馬のここでの言葉はかなり強気だった。
「そうじゃないのか?」
「だよな。簡単な話だな」
弁慶も竜馬の今の言葉に頷く。
「じゃあそうするか。一気にな」
「おうよ、派手にやろうぜ」
武蔵も言ってきた。
「久し振りによ、月で一戦だぜ」
「あちらの世界でも月で戦闘が行われているのですか」
「残念ながらそうだ」
隼人がまたテッサに答えた。
「こっちの世界も色々と大変でな」
「そうですか。本当に同じなのですね」
「そうさ。けれどこっちの世界の戦闘は終わらせたい」
竜馬の声がさらに強いものになった。
「だからだ。行くぞ」
「わかりました。それでは」
こうして彼等は月での一戦も意識するのだった。戦いに向かう彼等であったがその中で。グラハム達があれこれと話をしていた。
「先程の戦いでは乗らなかったがな」
「その余裕もなかったな」
「それが残念だった」
グラハムはビリーの言葉に応えていた。
「しかし。それでもこれだけガンダムがあるのは有り難い」
「そうだな。ソレスタルビーイングのものだが」
「よかったら使って欲しい」
ティエリアが彼等に告げる。
「好きなものをな」
「随分と気前がよくない?」
クロスロードはティエリアの今の言葉を聞いて言った。
「君達の大切なガンダムなんだろう?それなのにそんなに」
「構わない。今僕達はそれぞれのガンダムに乗っている」
「そうだったな。君はセラヴィーだったな」
「そうだ」
ティエリアは今度はビリーの問いに頷いてみせた。
「セラヴィーがある。だからいい」
「むしろね」
アレルヤも話に加わってきた。
「僕達の他の人達に乗って欲しいんだよ」
「またどうしてだ?」
カティも問うてきた。
「君達のガンダムをそこまで気軽に譲れる根拠は何だ?」
「戦力はその方が充実するから」
こう述べるアレルヤだった。
「だからね。それでなんだ」
「戦力の充実か」
「それか」
皆それを聞いて考える顔になった。
「確かにな」
そしてグラハムが言った。
「戦力は少しでも欲しいとこ
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