第百二十一話 銀河の虎
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務は」
「クロッペン様」
カブトは争う二人を見てクロッペンに対して問うのだった。
「ここはどうされますか?」
「そうだな。ここはだ」
「はい」
「一部の兵を虎に向け主力でロンド=ベルに対する」
こう決断を下したのだった。
「虎には千機も送ればいい」
「千機ですね」
「足の速い者を千機向かわせよ」
すぐにこう言うのだった。
「いいな。そして主力でロンド=ベルに向かうぞ」
「わかりました。それでは」
「そのように」
彼等は早速ロンド=ベルに向かう。すぐに両軍は衝突し激しい戦闘に突入した。帝国軍はまずは数で彼等を圧倒しようと包囲を仕掛けてきた。
「来たぜ!」
「囲んできたかよ!」
ロンド=ベルの面々は左右に拡がってきた彼等を見て言う。
「ならよ、ここは!」
「こうするだけだ!」
それを見た彼等はすぐに正面に突進を仕掛けた。そのうえで一点突破を計るのだった。
「何っ、速い!?」
「しかもそれだけではないぞ!」
プロザウルスとボイザーがそれを見て驚きの声をあげた。
「強い、我等のマシンが次々と倒されていく」
「この強さは」
「邪魔だっ!」
シーブックがF91のヴェスパーを放った。それで敵を小隊単位で吹き飛ばす。
「囲まれるのは苦手だが正面の敵が相手なら」
「どうということはないですよね!」
トビアもその手の剣を煌かせ敵を次々と倒していく。
「これで。まず突破して」
「次だ!」
ここでまた敵を倒すシーブックだった。
ロンド=ベルは正面突破に成功した。そして軍を反転させ今度は後方から帝国軍に襲い掛かる。包囲せんとした途中で動きを止めている敵軍を。
「HAHAHAHAHA、シュート!」
ジャックが高笑いと共にリボルバーを乱射する。
「ユー達の動き、ベリースローリーね!」
「御前等の動き!」
凱はブロウクンナックルを放っていた。
「既に見切った!」
そしてその拳で敵を撃ち抜く。戦いは完全にロンド=ベルのものになろうとしていた。
十万近い敵軍は瞬く間に壊乱状態に陥った。クロッペンはそれを見て唸るより他なかった。
「ぬうう、相変わらず何という強さだ」
「クロッペン様、虎が!」
ここでミズカがクロッペンに対して言ってきた。
「虎が」
「虎がどうした?」
「我々が送った千機を倒してしまいました!」
「何だとっ!?」
クロッペンはそれを聞いてまた驚きの声をあげた。
「一千機を僅か一機でか」
「はい」
狼狽した声で答えるミズカだった。
「あれだけのマシンを。瞬く間に」
「何ということだ」
クロッペンはまたしても唖然となった。
「一千機をか」
「閣下、そしてです」
今度はプロザウルスが彼に述べてきた。
「我が軍も。最早」
「戦力が半分以下に陥っております」
カブトも
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