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戦国異伝
第百十二話 東西から見た信長その七
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い、その嫡流です」
「その歴史は古いです」
 それだけに名門として知られている。信玄にはその誇りもあるのだ。
「そして甲斐の主語でもあります」
「幕府の威光には従わずとも」
「その意識は強いのですね」
「そうです。甲斐の虎の後ろにあるのは幕府です」
 信玄がないがしろにしている筈のそれだというのだ。
「それを彼もわかっているが故に幕府を潰せないのです」
『幕府に従わずとも」
「それでもですか」
「都に上洛したとしても精々管領止まりです」
 将軍を補佐するその役職になるのが限度だというのだ。確かに管領になれば幕府の一切、つまり天下を取り仕切れることになるがだ。
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