学園生活
第十七話 緊急参戦!?
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観客席
「何なのですか、あの試合は!イギリスの代表候補なのですからもっとしっかりしてもらわないと!」
「まあまあ、落ち着いてよ。ね?」
「むぅ・・・」
話している二人が居るのはイギリスとフランスの観客席である。周りにはスーツの男女が大勢居る。
怒っている女性がイギリス、それをなだめている女性がフランス側に座っている。見た目は二人とも金髪でスーツだが、フランス側は後ろで髪を縛っているのに対して、イギリス側はウェーブのかかった長髪。またスーツもフランスは無駄の省かれたものに対して、イギリスは胸にフリルのついた、スーツではあるがお洒落の意味合いが強いものとなっている。
彼女らは齢20にして社長になった二人、デュノア社のシャルロット・デュノア、オルコット社のセシリア・オルコットだった。
シャルロットはIS学園を卒業後、自分の父親である父親の悪行を摘発し、自分がその後釜についた。そのとき、少なからずいざこざはあったのだがシャルロットは自分の立場と仲間の手助けを最大限に利用してそれをねじ伏せた。今では社内改革を終え、信用できる部下が重要な地位に就き、それ以前の父親側についていた社員は窓際部署に移動、もしくはクビとなっている。
セシリアは卒業後、両親が経営していた会社を引き継ぎ、社長となった。今までは女性向けの化粧品などを取り扱っていたが、セシリアが就任してからIS関連の商品にも手を伸ばし、今では大手を食いかねないほどの急成長をしている。この急成長にはセシリアの活躍ではあるが、秘書であるチェルシーの活躍が大きいと言われている。
二人は大人になり、同じ商品を扱う会社としてライバル同士になったのだ。しかし、二人の交友関係は途絶えず、今もこうして話している。むしろ深まったかもしれない。
そして、今回二人は自らの国のISを見に、クラス代表戦にまで来ていたのだ。
しかし、セシリアからすると後輩に当たるシャラが新型とはいえ量産機に敗北。これに苛立ちを抱いていた。
「まずピットの使い方がなっていないのですわ!これだからオートはやめておいた方がいいといったのに!」
「マニュアルとオートでどちらも長所と短所があるからねー。それは乗り手に合うかどうかでしょ。」
「それはわかっていますが・・・」
「はいはい、悔しいのは分かるけど今注目するのはそこじゃないでしょ?」
「ええ、そうですわね。あのアメリカの・・・アリシア?でしたっけ?彼女が使っていたあの武器のことですわね。」
「うん。あの娘は代表候補生じゃないから国からの支援武器は考えにくいんだけど・・・」
仕事の話になった二人の目は真剣そのもの、先程は打って変わって仕事モードになっていた。
「だとすれば彼女自身が作ったか、友人が作ったものですわね。」
「そうだとすると作った人は
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