え?アリーナ開けるんですか?
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よかった、今度は音がならなくて。
「ま、まあ弟さんのことは置いておいて。イギリス代表候補生ももうちょっと自分の発言に責任を負うべきですよね。」
「全くだ。自分の不用意な発言が国際問題に発展するということを理解していないのか。」
本当ですよ。豪州の代表候補生や米国の代表候補生はしっかりそのあたりを理解しているというのに。
「といりあえず、イギリスにこのことについて報告しておいて欲しい。頼めるか?」
「いいですよ。それが仕事ですし。」
なんだか久々に事務員らしいことをしてるような気がする。
「頼んだぞ。」
そう言って織斑先生は事務室から去っていきました。
さて、早速報告書でもPiriiiiiiiiiiii
ん?国際電話?こんな時に?
「はいこちらIS学園事務室。」
『失礼します。私はオルコット様のメイドのチェルシーです』
へ?オルコット?それって確か問題発言をしたイギリスの代表候補生の苗字では?
「そのチェルシーさんがなんのようですか?」
『いえ、今日お嬢様がした問題発言ですが、報告しないでいただけないでしょうか?』
ゑ?
「すみません、今なんと?」
聞き間違えですよね。だって今日起こったことをもう知ってるはずが
『今日発言した日本を侮辱したような発言の報告をイギリス政府に報告しないで欲しいのです』
聞き間違えじゃなかったあああああああああああああああ!
「な、何言ってるんですか!出来るわけないでしょう!」
流石にこれに目をつぶるわけには行かない。流石に不味すぎる。
『お嬢様は両親が残した遺産を守る為に必死になって代表候補生になったんです。もし代表候補生から下ろされでもしたら後ろ盾がなくなって一瞬で食物にされてしまいます。』
「たとえそんな理由があっても無理です!」
どんな理由であれ代表候補生クラスの発言は国際問題になりやすいのだ。こればかりは報告義務があるため無視することができない。
『そうですか。ならもう奥の手しかないですね』
「奥の手っていったグフ」
次の瞬間、私の意識は闇に落ちていった。
そして闇に落ちる前に見たものは、フリフリのエプロンの端だった。
結局意識を失う前後の会話のことを覚えてなく、ただアリーナの準備だけしていたのでそれだけが受理された。
そしてセシリア・オルコットに対して問題発言の追求はイギリスでは行われなかった。
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