第六話 雷光、二刀流
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だからこそ、魔力という才能の必要ないジーンドライバーになったのだ。
そして少年にはジーンドライバーとしての才能があった。
その証拠に、彼の通う学校には在校生、教師全て含めて彼に敵う者はいなかった。
もちろん学校に居る魔導師の生徒、教師も彼に敵わなかった。
まっすぐに育ったなら、Sランクのジーンドライバーになれただろう。
それを可能にするだけの才能が少年にはあった。
その才能が少年に告げる。
勝てない。と
きちんと鍛えれば分からない。けれど、少なくとも今のままでは勝てないと。
逃げろ、退け、負けを認めろ、降伏しろ。
魔力がないため、魔力を感じることができなくても、アリスの放つ圧力が少年の才能に負けを告げさせる。
けれど少年は退かなかった。少年の傲慢さが退かせなかった。
初めて出会う自分より強い相手を前に、自分より強い奴がいるはずがないと、自分に言い聞かせて。
「うあああああああ!!!」
『Black Hummer.』
自分の持つ全力を込めた、最後の砲撃。
黒い砲撃がアリスに迫る。
けれどアリスは先ほどと変わらずに焦らない。
構えた二刀を一気に振り抜く。
「雷光二閃」
『Plasma Riot Zamber.』
剣から吹きだす黄色の閃光が黒い光を塗りつぶす。
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