暁 〜小説投稿サイト〜
混沌の魔術師と天空の巫女
第3章 エドラス編
エドラスの妖精の尻尾
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特殊な魔力があって、そのお陰でナツさんは吸収されずにすんだらしい。

「つーと何か?お前らは『アースランド』とかいうもう1つの世界から、
 仲間を救う為にこの世界に来たのか?」

「そっちの世界にも妖精の尻尾(フェアリーテイル)があって・・・」

「そっちじゃエルザは味方だって?」

エドラスのジェットさんとドロイさんが言う。
というか、エドラスじゃあ妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強魔導士なんだ・・・。

「ざっくり言うとね。」

「あい。」

「俺の場合は少し違いますが・・・。」

「どうにも信じがてえ話だが・・・」

「確かにこのナツは俺達の知っているナツじゃねえしな。」

ざわざわと騒ぎだすエドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)の人達。

「この子がそっちの世界の私とコージ・・・!!?」

「はい。」

「ど・・ども。」

「ぷっ!!!小っちゃくなったなウェンディ。
 そっちのコージも女ぽいが、男らしいな。」

あ、それはありがたいです。

「こっちのコージは男の娘だからなぁ!」

「・・・はい?男の娘・・・?」

「はい・・・そうですよ。」

「・・・・・・。」

俺はショックを受けた。ええ、ひじょーーーーーーーーーーーに・・・。

「何でそっちの俺はそうなんだぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

「あ、あの・・・その・・・ゴメンなさい・・・。」

俺に謝るエドラスの俺。

「はぁ・・・もういいや・・・。今度はこっちから話があります。」

「王都への行き方を教えてほしいんだ。」

「「「「「「・・・・・・。」」」」」」

ナツさんの言葉に無言になるエドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)の人達。

「私達の仲間はこの世界の王に吸収されちゃったんです。」

「早く助けないと、仲間が魔水晶(ラクリマ)になってしまうんです。」

俺達はそう言うが・・・

「小っちゃい私とそっち世界のコージには悪いけどさ、やめた方が身の為よ。」

「そうです。エドラスの王に刃向かった者は命は無いです。かなり強大な王国です。」

エドラスのウェンディと俺がそう言う。

「この世界じゃ魔力は有限。いずれ無くなるものなんだよ。」

エドラスのエルフマンさんが言う。

「それを危惧したエドラス王は“魔法”を独占しようとした。だよねジュビアちゃん。」

エドラスのグレイさんの言葉に頷くエドラスのジュビアさん。

「結果・・・全ての魔導士ギルドに解散命令が出された。」

「初めのうちはみんな抵抗したさ。」

「けど王国軍魔戦部隊の前に次々潰されていって・・・」

「残るギルドはここだけさ。」


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