第十五話 ドラグスレイブの初お披露目
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研究所跡地の穴の大きさの空間に結界を張る。そして、作成空間内にある残土の中に同じ大きさの結界を張り、二つの結界を入れ替えてから、双方の結界を解除すれば穴埋め完了である。
「なぁっ!?」
一瞬にして埋まってしまった研究所跡地を見て、土御門さんが驚きの声を上げるが、そろそろ慣れてもいい頃なんじゃないかと思うんだけどね。
「この後の処理とか任せてもいいのかしら?」
「あ……ああ、というか、もう処理する必要もなさそうだけどな。ここまでされると暗部の仕事がなくなりそうだぜい」
「そう? でも、私がこの世界に居る限り、土御門さんの仕事は増えるわよ」
「そいつは勘弁してほしいにゃー」
土御門さんとそんな会話をしながら車へと戻る。しかし、研究所が跡形もなく消え去ったときに、この場所に車が止まっていたことが分かれば、すぐにバレてしまいそうな気もするんだけど大丈夫なのだろうか。
アパートに送り届けてもらって部屋に戻ると、早速常盤台の制服を出してみる。夏服の量と冬服の量が違うのは、単に今の季節が関係しているだけなのだろうか。取り敢えず夏服の上下を一式出してみるが、完全に新品のようで、まだビニール袋に入ったままである。逆に言えば、新品で無いようならミサカが触れた可能性も考えられる……つまり、服にミサカのDNAが検出できるようなものが残っている可能性も考えられるわけで、暗部の一員としては流石にそんなものを持ってくることなどできない。現に死体のあった場所の手前の部屋のロッカーにはいくつかブレザーが掛かったまま残っていたが、手を付けることなくドラグスレイブで跡形もなく消滅させたのだ。
早速制服に着替えてみる。ダンボールに書いてあったサイズミスというのは、ミサカには合わないサイズということなのだろうが、姫羅の状態の俺にはほぼぴったりのサイズだった。
更に冬服も取り出して着替えようと思ったのだが、箱を開けただけでサイズが大きいことが分かった。夏服のビニール袋入りと違って、冬服はしっかりとした箱に入っているのだ。しかし、あの研究所ってどれだけサイズをミスって発注してるんだ。取り敢えず冬服のほうは作成空間に戻しておくことにしたのだが、他の冬服の中に箱そのものの大きさが少し違うものを見つけた。ダンボールの中に出来ている隙間が広くなっているので、制服を入れている箱そのものはさっきのやつより少し小さいということである。
「あ、こっちはちょうどいいわ」
どうやら、冬服が多かったのはサイズミスの発注を2回してしまったからのようだ。アニメで見た感じのミサカを思い出してみれば、恐らく今俺が着ている制服とさっきの大きい冬服の、間のサイズがちょうどいいのだろう。しかし、制服のサイズごとに箱の大きさも専用のものがある
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