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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
武器屋
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ロキョロと見回したシノンはお目当てのものを見つけたのか指差した。するとすぐにキリトが寄っていく

幅三メートル、奥幅二十メートルほどか。一番奥に趣味の悪い西部劇のガンマンのようなNPCが。ゲームの名前は《Untouchable!》

触れることはできない……でいいのかな?

「手前のゲートから入って、奥のNPCの銃撃をかわしながらどこまで近付けるか、っていうゲームだね。今までの最高記録が、ほらそこ」

シノンが指差した床には赤く発光する細いラインが

「へえ。……いくら貰えるんです?」

「えっと、確かプレイ料金が五百クレジットで……って、え?」

「ん?」

シノンの話の途中から俺はすでに動いていて、今参加料金を払ったところだ

「リン……ギャンブルはダメだって……」

「こんなのギャンブルじゃねぇよ。ただの弾幕ゲーだ」

ルナシューターの俺に敵はいねぇ(関係ない)

NPCガンマンが英語で何かを喚くが俺の意識にはなかった。集まってきた野次馬の声も耳には入らずガンマンだけを見つめる

そして、カウントが0になると同時に走りだす

即座に三ヶ所、体の真ん中高めと右肩、それに右腕を弾道予測線が貫こうとした。だが、すでに俺の体はそこにはない。右肩を引き、軽く下げているからだ。ソードアート・オンラインのシステム外スキル"見切り"。ガンマンの目線、指にかかる力、体の強ばり、そこから攻撃の軌道を読む。弾道予測線ですら俺の体には当たらない。三発の弾丸が後ろに飛んでいくが無視

次にガンマンの目線が足、膝、腰と動く。俺は狙われた方の足とは逆の足で踏み込むと、その足を軸に一回転。スピードを殺さずそのまま走る

短いSEが響くがそれも無視。ガンマンは回転式弾倉を即座にリリースし、新しい弾を装填。即座に撃ち放つ。狙いは足、地面すれすれの弾道。前に飛び込むようにして回避。地面に両手がつくと同時に即座に横に飛び退く。俺の頭があった場所に銃弾が

足のバネを利用して再び斜め前に跳ぶ。ガンマンの目線が俺を追う。左右にさまよった後俺にピタリと狙いを定める。二発の銃弾が俺の退路を断つように左右に飛来。続けて俺の体の真ん中を狙って一発

だが、当たらない。フックスライディングのように軽く足を曲げて地面を滑る。弾は肩のすぐ上を通過

再びガンマンがシリンダーをリロード。今度は同時に六発もの弾丸を放つ。距離が近いが、まだ穴はある。体を横にして首を傾けることで全てをかわす

あと二歩ほどの間合い。この距離ならばリロードの間に触ることができる。だが、俺は上に跳ぶ。なぜなら視線がそこを狙っていたからだ。するとそこにノータイムで六本のレーザーが飛来した。弾をリロードせずにノータイムとか元攻略組でなければかわせないのではないの
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