第一章 無印編
第十九話 『新たな始まり』
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う時にフェイトの事を守ってくれるわよ」
「うん…ありがとう、シホ!」
「うん。いい笑顔ね」
「それと私から一つお願いがあるの。聞いてもらっていいかな?」
「言ってみて…」
「別れる前に、あの時の歌を聴かせて…」
フェイトの申し出に私はクロノを一瞥した。
「まだ少しなら大丈夫だ。ゆっくりと歌うがいいよ」
「ありがとう、クロノ」
なのはとユーノは聴いた事が無いらしく「何の事?」という顔をしていた。
だから私は全員に届くように目を瞑り両手を合わせて、
「〜〜♪〜〜〜♪」
私は目をつぶって歌っているので周りに関しては気にしていない。
けど、みんなも静かに私の歌を聴いてくれている。
「〜〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜………」
そしてフェイトの為に心を込めて最後まで歌いきった。
そして、
「うん、やっぱりシホは歌がとても綺麗だね…」
「言っていなかったけどこれは『ローレライ』っていう題名なの。また寂しくなったらなのはのリボンや私の剣のアクセサリー…そして私の歌を思い出して」
「うん!」
そして「時間だ」とクロノが言った。
「アルフもまたね」
「ああ。シホ、なのは、それにユーノにフィアット…ありがとうね」
「ばいばい、またね…なのは、シホ…それにみんな!」
そして転移ゲートが開き、フェイトはしきりに手を振ってきたので私達は全員で手を振り返した。
そして三人は転移して消えていった。
残った私達は元気を出して家に帰るのだった。
◆◇―――――――――◇◆
…とある施設にある一室で、
「プレシア・テスタロッサは失敗したか…」
「まぁ、もともと期待はしていなかった」
「せっかくアルハザードの情報を与えてやったというのに…」
そこではそれぞれ仮面をつけた集団が集まっていた。
「しかし、そのプレシアと対等に戦ったというシホ・E・シュバインオーグという少女…実に興味深い」
「情報がないだけに実に調べてみたいものだ」
「いっそ捕らえて解剖をしてしまおうか…?」
「いや、それでは管理局の眼にも止まってしまうだろう」
仮面の男達は不気味に笑いながらも内密に話を進めていく。
「…ふむ、ところでここに集まっているものはこれでメンバーすべてかの?」
「む? 確かにそうだが………、…ッ!? 貴様、何者だ!?」
「そのシホ・E・シュバインオーグの師匠といえば、わかるであろう…?」
『!!?』
仮面をはずした男は不死の魔道元帥キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ…その人だった。
ゼルレッチはニヤリと笑い、次には憤怒の表情をして、
「まったく…シホはようやく幸せというものを掴み始めたと
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