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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第十九話      『新たな始まり』
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は、い…心配かけちゃってすみません…。その…」
「ん? どうしたの…?」

そこでシホは言葉を一回詰まらせる。
だけど手を握ってくれたなのはが笑顔を向けてくれたおかげでシホは決心がついた。

「その…桃子お母さん…」
『え…?』

なのは以外、全員目を丸くして固まってしまった。
それは当然だろう。
シホは今まで桃子の事を『桃子さん』と呼んでいたのだから。
とうのシホはまだ恥ずかしさが臨界点をいっている為に頬を盛大に染めていた。
だが次のシホの発言にもまた驚かされた。

「それと士郎お父さん、恭也兄さん、美由希姉さん…ただいま帰りました」
「やっと言えたね。シホちゃん!」

そのなのはの一言が時を再び動かして全員はなのは共々シホの事を抱きしめた。
桃子はやっとお母さんと言ってもらえた事に盛大にうれし泣きをしていたのは言うまでもない。
その晩はもうパーティーを開いたそうだ。

そして翌日学校に久しぶりに向かったシホをすずかとアリサは、なのは共々嬉しそうに出迎えてくれた。
こうしてシホ達は再び日常に戻ってこられたと実感できたのだった。

数日後、なのはの携帯に時空管理局から電話がかかってきた。
どうやらフェイトの情報で正式に処遇が決まったらしく当分会えることは出来ないけどクロノの話ではほぼ確実に無罪になるとの事でシホ達は喜んだ。
そして本局に移動になる前に会えるということでシホ達は待ち合わせ場所まで向かうことになった。


◆◇―――――――――◇◆


Side シホ・E・シュバインオーグ


待ち合わせ場所に向かった私達を待っていたのはクロノ、フェイト、アルフの三人。
クロノ達が気を使ってくれたらしく私となのは、フェイトの三人だけにしてくれた。

「まずはなのはからでしょ?」

という私の言葉で二人は会話をしだした。
少し会話をしてフェイトが「どうしたら友達になれるかな?」と言ったのでなのはと一緒に笑いあいながら、

「簡単なことよ、フェイト」
「うん。名前を呼んで…それだけでいいの」

それでフェイトとなのははお互いに名前を呼び合い、クロノがもうそろそろ時間だといってなのはとフェイトはお互いのリボンを交換し合った。
だからここ数日私もフェイトのために製作していたあるものを渡すことにした。

「フェイト…」
「シホ…」
「私ね、フェイトに上げたいものがあったのよ。ここ数日だけだから時間が無くてそんなに製作できなかったけど…」

私はそういって一つの剣型の首飾りをフェイトの首にかけてあげた。

「これは…あの時にシホが使っていた剣と同じ形の…」
「うん。これには対魔力、魔除け、その他もろもろの効果を施した私オリジナルの魔術礼装…きっとこれはいざってい
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