暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第十九話      『新たな始まり』
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
違うとここまで気持ちのいいものだと実感できる。

「エイミィさん、もしよかったらそれを上げますよ?
それは女性が使用することによって真の力を発揮する礼装ですから」
「いいの? それじゃありがたく貰っちゃおうかな」
「ぶはっ! 待て、シホ! エイミィにそんなものをやるんじゃない!? ただでさえ僕は…!」

もし私が男のままだったなら同情したのだろうけど今は楽しくてしょうがない。
エイミィさんがいい笑顔をしてサムズアップしてきたので私も返しておいた。
それでクロノの表情がある意味絶望に染まる。

「くそ…エイミィと君を会わせてしまったのが失態だったか!?」
「はいはい、それではこれでお開きにしましょうか。エイミィ、クロノの事はお願いね?」
「了解です、艦長」
「母さん!?」

それから部屋を出るあたりでクロノの叫び声が聞こえてきたがもう諦めてもらおうとしかいえない。





そして数日、次元震の影響が収まるまでアースラで暮らしていた私達はやっと帰れることになった。
でもミットチルダという世界には当分は帰れないというのでユーノとフィアはまだ当分は高町家に住むことになった。
だけど一つ私は気がかりな事があった。

「…ところでクロノ。例の私の宝石はどうなったの?」
「ああ、それか。それなら今この場で返すよ。検査の結果、ロストロギア反応は感知されずただ古代のデバイスがなんらかの形で融合してしまったらしい。
起動方法は中身が古すぎて解析もできなかったから現状は無理だということだから元々君のものだし持っていても害はないし、もしかしたらいつか目覚めるかもしれない…。
だからその時になったらまた報告をしてくれ。ロストロギアだったら即刻封印作業を取らせてもらうから」
「わかったわ」
「それとシホさんの魔術の件はクルー全員に緘口令を敷きましたので当分の間だけど知る者はわずかばかりですよ」
「ありがとうございます」

それからフェイトの処遇については分かったら知らせてくれるらしい。
そして私達はクロノ達と別れを告げ海鳴市に戻ってきた。


◆◇―――――――――◇◆


高町家に着く前にシホはある決心をしていた。

「なのは…お願いがあるの」
「なに、シホちゃん…?」
「少し、勇気をもらっていいかな?」

その物言いでなのはは何を言いたいのか気づいてくれたらしくて手を握ってくれた。
それでシホは心がほぐされた感じがした。
そして二人して門をくぐる。

「ただいまー!」
「ただいま帰りました…」

なのはの元気な声が響く中、当然シホはガチガチに緊張している。
すると一斉に高町家の一同がシホ達を迎え入れてくれた。

「よく帰ってきたわね。なのは、それにシホちゃん…」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ