第一章 無印編
第十九話 『新たな始まり』
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えます。
ロストロギアという古代遺産はおそらく抑止力というものを発動する一つの鍵だったのかもしれませんし…」
「そういう事です。
だからたった一つだけで次元震を起こさせる力を持っていたジュエルシードは抑止力を起こしうる格好の餌とも言えたかもしれません。
だから私達が干渉しても、しなくてももし運が悪かったら結果は次元断層という名の滅びを迎えていたかもしれない…。
これが私の抑止力について知っている限りの説明と、あくまで憶測のすべてです」
そしてこれは私のただの思い込みかもしれないけど、もしかしたら私は抑止力を起こさせない為にこの世界から呼ばれて来たのかもしれない…。
だけどそれは心の奥にしまっておくことにする。
憶測で言葉を発しても話が余計にこんがらがるだけだから。
そしてもう湿った空気は嫌なので、
「でもあくまでこれは私の世界の常識だったからこの世界に当てはまるかは分かりません。
それに今回の事件であれほど派手に事を起こしたのに抑止力は動かなかった。
だからまだ分からないけど安心してください。
もしかしたら時空管理局という組織があるから抑止力は干渉してこないのかもしれませんし…」
「つまり、それを究極的に考えるともしもの場合、時空管理局が崩壊して数多の次元世界があらされ放題になった時、抑止力は動くかもしれないという結論にも至るというわけか」
くっ…人がこの場の空気を軽くしてあげようとしてあげているのに…少しは空気を読みなさい!
私は懲らしめの意味もこめて少しだけ回復したなけなしの魔力を総動員してアレを投影する。
今は完全に女性の私なら自由に使いこなすこともできるかもしれないから。
「クロノ…なまじ頭の回転がいいのは感心するけどあまりこの場でその発言はいただけないわ。……我に触れぬ」
そう、あの毒舌シスターの愛用した紅い布『マグダラの聖骸布』を投影してクロノの口を中心に巻き付け赤い芋虫にした。
当然「なんだ、これは!?」という動作の反論が聞こえてきたが、
「私が空気を軽くしてあげようとしたのに無粋な発言をするからよ」
「そうね…クロノ。しばらくそうしていなさい」
リンディさんがそれに同意してくれたのでしばらくはこの状態を続けよう。
ちなみにエイミィさんがクロノを突っついていた。
「むー!(くっ…!) むむむぅ!(こんな布きれ!) むむっ!(セットアップ!)…むむ?(どうした?)」
「あ、ちなみにこの布は男性に対して絶対的拘束力を持った神秘の布だから。だから魔法も使えないし力を出すことも出来ないわよ?」
それを聞いたときのクロノの表情はすごくおかしいものだった。
ユーノもそれで顔を少し青くしている。
過去に私がされた時は悔しい思いをしたけど立場が
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