第一章 無印編
第十九話 『新たな始まり』
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しかたがありません。それと次ですがシホさんの許可が必要だと思ってなにもしていませんがこの宝石剣はお返しします」
「あ…医務室にもなかったからどこにいったのか心配だったんですけど…よかった。これは私の大事なものなんです」
「そうですか。それで相談なんですが…「嫌です」…まだ何も言っていないんですけど…」
「大方この宝石剣の事を調べたいと言いたいのでしょうけど、これは私の世界で必死の思いで作り上げた大師父の弟子としての証ですから。
それに貸しても所有権というものがあって私以外には絶対に使えませんから」
「残念ね…」
本当に心底残念そうにしている。
でもこれも私の投影武器同様に神秘の塊だ。
そうやすやすと解析されたらたまらない。
それにこの世界の住人は機械に頼りきって神秘というものにまったくの無関心といっても過言ではない。
だから調べても今の状態じゃただの剣の形をした宝石としか鑑定されないだろう。
「それじゃ少し話を変えますね。あの戦闘でシホさんは並行世界から魔力を汲み取っているといいましたが、現状どこまで使用可能なのですか?」
「どこまで、と申しましても…あの時、クロノ達に説明したのが本当に今の私の限界です。
(まぁ並行世界移動はできないけど精密に操作すればこの世界の転移技術を使わなくても転移できるし、欠片同士で通信ができるなんてことは言わない。これ以上余計に興味を持たれてもろくな事がないしね…)」
「わかりました。それではシホさんはあくまで『魔法使い』ではなくて現状は『魔法使い見習い』といったところですか?」
「そうですね。はい、その言葉が当てはまります。
私が現状でできるのは人も通れないほどの小さな孔を穿つくらいしかできませんから。
それとこれ以上はお教えできないので…」
それから私とリンディさんとの熱論が交わされることになったが割合する。
内容は主に私の世界の魔法やらなんやら。
ただそれを聞いていた他のギャラリーは「なんていう会話をしているんだ…」という感じの顔をしてした。
なのはなんてもうダウン寸前だし。
「大体わかりました。つまり私達では根本から理論が違うから理解できても魔術の使用は不可能というわけですね」
「そうなりますね。この世界に魔術回路を持っている人間がいるかも分かりませんし私が自ら探そうとしない限りは発見も難しいといえます。
それに今更ですけど魔術師になるということは非道に身を落とすということに変わりありません。
もう魔術協会のお話はしましたけど、もし私や他にもいるだろう封印指定をかけられた魔術師は捕まれば実験体として一生幽閉か、もしくは…脳だけにされてホルマリン漬けですね。
まぁ本当かどうかは定かではないですけど、幽閉は確実かと…」
「恐ろしい世界ですね…魔術の探求とはい
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