閑話
第十三話
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は消滅するし、守護騎士も消滅する」
「つまり……どういう事?」
「アイシア……端的に言うとこの本があれば地球に行けるって事だよ」
「へぇ〜……お兄さんって凄いね!」
分かってなさそうな顔しているな。サクラも匙投げてるような説明だったし。
「難しい話はこれまでにして……地球に行くぞ」
「わ〜い!」
「楽しみ〜♪」
体でめいいっぱい嬉しさを表現している二人。和むな……子供を持った父親の気分だ。 (※ロリ→父性フラグ?)
「オスティアまで飛んで行くぞ」
「あ、待ってお兄さん」
「うあ?」
「折角だから私の背中に乗ってみない?」
「30cmも身長差があるが……」
「人間の姿でじゃないよ!竜の姿だってば!」
そりゃそっか。体重も倍ぐらい違うもんな。
「とりあえずこの家に認識疎外と人払いの術式を掛けてっと……」
「それじゃいくよ〜」
アイシアは回転しながら変身のポーズのような格好を決める。すると人間の皮膚が竜の皮膚に変化するのを切っ掛けとし、みるみると姿形を変えていった。銀色の古龍龍樹か。
「ボクも金色の竜に出来るけど今回は無しだよ」
「え〜?サクラ何言ってるのよ。あたしだけ素肌晒してるみたいじゃない」
「だってオスティアだよ?一匹ですら危ないのに二匹で行ったら退治されちゃうよ」
「そっか……それじゃ仕方ないね」
「それじゃお兄ちゃん、アイシアの背中に乗ろう」
「土足はやめてね?」
「ああ」
竜の背中に乗るという経験は前世含めて初めて経験する事だ。しっかりと味わなければ。
「しっかり掴まっててよ〜……よーいどん!」
「うお……っ!?」
「うにゃ〜〜〜!?」
時速とか分速とかそんなちゃちなもんじゃない、もっと恐ろしい(ry
「あははは♪速い速い〜!」
「「…………(ブクブク)」」
オスティアに着く頃にはサクラも俺も目を回してた。だがしかし、悪夢はこれだけでは終わらなかった。
「「えっ!?今日はもうないの!?」」
「それじゃもう一回だね♪」
オスティアのゲートポートは閉まっていた。急遽違うゲートポートに移動、着いた時には俺達の顔は真っ青に染まっていた。地球に着いた時にはスピード狂のアイシアには二度と乗らないと心から決めたのは完全な余談である。
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