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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第十一話『新隊長』
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……」


その時ストライクのシールドゲージが0へとなった。


「……俺の、負けですね」

「ああ、そうだな」


二人は構えを解き、ISを解除する。


「スウェン、ありがとう。本当に楽しかった、最後のあれには少し驚かされたぞ?」

「まあこればかりは隊長が俺に注意を向けていたからよかったのですが、結局俺は負けましたから」


シュハイクは後ろを向き


「くくく……調子に乗るなよ? 少年。私から勝利を奪おうなんて10年早い」

「意外と近いんですね」

「……そうかもな。それじゃ、後は任せたぞスウェン“隊長”?」

「了解しました」


シュハイクは手をひらひらさせながら、模擬戦場を出て行った。すると


「スウェン中尉!」

「ラウラか」


慌しく走ってきたラウラ。スウェンの前まで行くと


「どうした、ラウラ?」

「先程シュハイク隊長に会ったのですが、隊長に任命されるというのは本当ですか!?」

「ああ」


その言葉にラウラは笑顔になり敬礼する。


「おめでとうございます!」

「「「おめでとうございます!!」」」

「?」


突然大勢の声が聞こえたので、上の閲覧席を見ると“シュバルツェ・ハーゼ”の隊員達が居た。


「先程の戦い見てました!」

「シュハイク隊長とあそこまで戦うなんて凄いですよ!」

「今度自分に訓練よろしくお願いします!」

「その次に自分にも!」


部隊の皆からそのような言葉を受け、スウェンは不思議な感覚に包まれる。


(何だ……この感覚は……)


「スウェン隊長」


ラウラの後ろからクラリッサがスウェンに声を掛ける。


「先程の戦いお見事でした。これからスウェン中尉の隊長就任を祝って、パーティでもしようと思っています」

「副隊長、別に俺は……」

「却下です、あなたは遠慮し過ぎなんですよ。これくらいの事は受けてください」

「……了解した」

「それでは、黒ウサギ隊! 今日は盛り上がるぞ!!」

「「「おおおーー!!」」」

「おい……」




/※/





「はぁ……明日も訓練があるというのに」


スウェンは隊舎にて、自分の部屋へと向かう最中だ。先程のパーティは騒ぎすぎた、主にスウェン以外が。


「正直疲れたが……悪くないな。ああいうのも」


祝い事をしてもらったのは子供のとき以来だ、そう思いながら自分の部屋へと入ると。


「……」


スウェンのベッドの上に、布団の中に包まってもぞもぞ何かが動いている。


「くんくん、これがスーくんのベッド
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