霧の森
入り口
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だだをこね出したセリナの腕を掴み強引に森の方へ歩く。
「や〜だ〜。」
「うるさいな。ちゃんと守ってやるからブーブー言うな。」
「ブーブー。」
「……お前はブタか何かか?」
「ブタでいいもん。ブタは森に行かないもん。だから帰ろうよ。」
自分をブタと認めるとは。それは女の子としてどうかと思うぞ。
しかしここまで嫌がるとは。今も地中深くささった杭を引っ張っているようにびくともしない。どれだけ強く踏ん張っているんだよ。よし、こうなったら。
「てい。」
「きゃっ。」
強く踏ん張っていた彼女の脚を払って体勢を崩させ、掴んでいた腕を思いっきり引っ張り、すぐさまもう片方のオレの腕を彼女の膝裏に回す。
そうすればお姫様抱っこの出来上がり。
「ちょっと、何するのよ!」
「let's go!」
「きゃぁぁぁっ!?」
顔を真っ赤に染めじたばたと抵抗するセリナを抱いて霧の森にひた走っていく。
そして森に着いたときセリナに罵倒されたり殴られたりしたのはまた別のお話。
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