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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十九話 イノベイター
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               第百十九話 イノベイター
 「まさかな」
「全くだ」
闘志也と謙作はそれぞれ苦い顔で述べ合っていた。
「博士がな。あんなことをな」
「全くだ。博士が捕虜虐待か」
「あんな人じゃなかったんだがな」
ジュリイも言った。やはり彼も苦い顔をしている。
「間違ってもな」
「俺達が気付かなかっただけか?」
闘志也は今度はこう言った。
「まさかな」
「その可能性もあるな」
ジュリイもそれを否定しなかった。
「やっぱりな」
「そうか」
「どちらにしろ博士は裁判にかけられる」
ジュリイが今度言うのはこのことだった。
「それはもう決まったことだ」
「そうか」
「じゃあ博士は終わりか」
闘志也と謙作が暗い顔になった。
「これでな」
「ショックだけれどな」
「ショックでもそれは忘れないとな」
ジュリイの今度の言葉は前向きなものになっていた。
「次の戦いがある。それに備えよう」
「ああ、気持ちはわかるがな」
ここで三人の話に入って来たのはドモンだった。
「次の戦いがある。それでだ」
「わかったさ」
闘志也も遂に彼の言葉に頷いた。
「それじゃあな」
「とりあえずはこの呉に残る」
今はそこで待機なのだった。
「そのうえで敵に備える。そういうことだ」
「呉か。向こうの世界と変わらないな」
ビルギットがここで言った。
「全然な。こうしたところは同じか」
「そうみたいね」
アンナマリーが彼に対して応えて頷いた。
「おかげでそれなり以上に楽しませてもらってるけれどね」
「呉が楽しいの?」
「めっちゃ楽しいで」
アスコットにカルディナが答える。
「この街。お酒美味しいし」
「カルディナまたお酒なの?」
アスコットはそれを聞いて髪の奥を顰めさせた。
「お酒ばっかりじゃない」
「人間やっぱりお酒やで」
カルディナはアスコットに言われてもこう言うだけだった。
「お酒もな。そうやろ?」
「ええ、その通りよ」
プリシラが満面の笑顔でカルディナに同意する。
「お酒がないとね。やっぱり生きていられないわよ」
「そうそう。米のお酒もめっちゃ美味しいで」
「確かにな」
カルディナの言葉に今度頷いたのはラファーガだった。
「魚もいい。ここはいい街だ」
「うむ。この世界もいいものだな」
クリフも満足していた。
「戦いもあるがな」
「それで導師クリフ」
アルシオーネが己の師に言ってきた。
「感じられたのですが」
「何処からだ?」
「島根です」
彼女は言った。
「今度感じられたのは島根です」
「そこか」
「はい、そこに気を感じました」
こうクリフに述べるのだった。
「おそらくはそこから」
「迫っているのだな」
「はい」
真剣な顔でまたクリフに答え
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