第百十九話 イノベイター
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た。
「ですから」
「すぐに皆に伝えよう」
クリフは弟子の言葉を受けてまた述べた。
「敵が迫っていることをな」
「それではすぐに」
「それで何日後になるか」
「二日後かと」
アルシオーネはそこまで感じ取っていたのだった。
「二日後か」
「まだ暫くは時間があります」
「そうだな」
クリフは弟子に対して頷いた。
「いいことだ。その間にだ」
「何が?」
「また友軍が合流するとのことだ」
「友軍がですか」
「ガンダムマイスター達がいるな」
「はい」
彼が今度話に出してきたのは彼等であった。
「彼等の所属していた組織が正式に連邦軍に加入した」
「確か」
「そうだ。ソレスタルビーイングだ」
グラハムが彼等に述べてきた。
「彼等が我々に正式に参加することになった」
「そうなのか」
「三年前のことだが」
彼が話すのはそこから遡ったものだった。
「我々は早乙女博士、そして彼に従うインベーダー達と戦っていた」
「そうでしたね」
シーブックが今の彼の言葉に頷いた。
「その中で真ドラゴンが姿を消しそしてガンダムマイスター達も死んだと思われていたのですね」
「激しい戦いだったよ」
ビリーも彼等に話してきた。
「多くの犠牲を払ってね。ようやく勝った」
「はい、お話は聞いています」
また応えるシーブックだった。
「ロックオンさんのお兄さんも戦死されたのでしたね」
「そうだ。本当に多くの犠牲を払って勝利を収めた」
カティも話す。
「その結果地球に統一政府ができ今に至るが」
「そうでしたね。あの時は」
ビリーは彼女の今の言葉に頷いた。
「今の我々が形成される原因でもありました」
「全ての終わりだったが全てのはじまりでもあった」
カティは今度はこう言うのだった。
「犠牲こそあったが」
「その時にソレスタルビーイングが活躍したんですね」
「そう、そういうことなんだ」
ビリーは今度はセシリーに述べる。
「彼等がいないと本当に勝利はなかったよ」
「そこまでだったんですか」
「四機のガンダムだけじゃなかった」
彼は言った。154
「ソレスタルビーイング自体もな」
「奮戦したんですか」
「それまで我々は彼等を敵視していた」
カティはまたその時のことを話してきた。
「確かにインベーダーとは戦うが非正規の組織だったからだ。ゲリラとみなしていた」
「おかげで苦労させられた」
ティエリアがここで言ってきた。
「僕達は協力を申し出ていたのに常に断られたのだからな」
「当然だ」
宗介が彼等に述べた。
「御前達は正規兵じゃなかった」
「それはね」
アレルヤもそれは認めた。
「ガンダムマイスターは正規兵じゃない。軍とはまた別の武装組織だ」
「その軍にない武装組織なのが問題なのです」
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