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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十八話 明かされた醜悪
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脅しをかけるべきであろう」
「それが通じる連中ではないと思うがな」
カブトはこう述べて彼女の考えを拒んだ。四人はそれぞれ自分達の案を出して引かない。しかしその間もクロッペンは敵を見据えていた。
「やはりここはこのまま攻める」
「このままですか」
「ロンド=ベルには小細工は通用しない」
彼はこう見ていたのだった。
「だからだ。ここはな」
「このままですか」
「このまま攻めて敵の消耗を待つ」
彼は言った。
「それで行くぞ」
「ですがそれは」
「それだけでは」
四人の将軍達はその案にかなり否定的なようであった。
「今まで通りでは」
「何にもならないのでは」
「しかし下手に攻めようと損害を増やすだけだ」
彼は言うのだった。
「だからだ。今はな」
「それしかありませんか」
「囲むのも正面突破も誘い出しもおそらくその都度破られる」
三人の案を退けた。
「人質もだ。おそらくすぐに解放される」
「それでは」
「そうだ。今のやり方しかない」
こう言うクロッペンだった。
「我々は今はな」
「くっ・・・・・・」
ボイダーはそれを聞いて歯噛みした。
「それしかありませんか」
「予も不本意だ」
クロッペンにしてもそうなのだった。
「だが。仕方がない」
「ではこのまま」
「ただ攻めるだけですか」
「敵の補給が切れるのを待つ」
これが彼の考えだった。
「それを待つしかな」
「わかりました。それでは」
「それで」
将軍達も渋々ながら彼等に従う。そのうえで攻め続ける。しかしロンド=ベルの補給は潤沢で彼等の猛攻に充分耐えていた。そうして遂に限界が来たのは帝国軍だった。
「終わりだな」
「終わりですか」
「戦力が二割を切った」
こうミズカに述べた。
「これ以上の戦闘は無理だ」
「それではここは」
「撤退ですか」
「そうだ、撤退だ」
遂に決断を下した。
「ここはな」
「無念ですな」
プロザウルスが忌々しげに言葉を出した。
「敵地を一歩も踏めずとは」
「それに殿下が」
カブトも言ってきた。
「何を仰るか」
「仰るだけで済めばいいのですが」
ミズカもその顔を暗くさせていた。
「何しろあのような方ですから」
「馬鹿者、口を慎め」
ボイダーはすぐに彼女に怒った声で言い返した。
「そのような言葉聞かれればどうなると思う」
「すまない」
「貴様だけでなく我等全員が処罰されるのだぞ」
こうミズホに言うのだった。
「それこそな」
「そうだった、済まない」
ミズホはまた彼に謝罪した。
「危ういところだった」
「帝国において殿下は絶対の方だ」
クロッペンも言ってきた。
「それを忘れることはないようにな」
「はい」
「それは確かに」
彼等もクロッペンの今の言葉に対して頷
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