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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十七話 風間博士の狂気
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仙台を占領し我等の最初の基地とするのだ」
彼はこう考えていた。そのうえで攻撃を続ける。損害はさらに増えていく。しかしそれでもその攻撃の手を緩めることはなかった。
三十分経った。帝国軍の損害は三十万に達した。しかしそれでも彼等は攻撃を続け仙台に上陸を敢行しようと躍起になっていた。
それはロンド=ベルにもわかった。彼等は仙台の時と同じように守りに入った。そのうえで彼等を迎え撃ちその数を減らそうとしていた。
「撃て!」
トダカが主砲の発射を命じていた。
「前だ、このまま撃て!」
「はい!」
それに従いクサナギの主砲が吠える。それにより敵の小隊を消し去る。しかしそこにまた敵が来て攻撃を仕掛けて来るのだった。
攻撃を受け巨艦が揺らぐ。咄嗟にトダカが叫ぶ。
「損害状況は!?」
「後部居住区付近に被弾です!」
報告がすぐにあがった。
「火災はなし!外部に攻撃を受けただけです!」
「よし」
それを聞いてまずは安心するトダカだった。
「運がよかったな」
「そうですねえ」
艦橋にいるアズラエルはこのことに安堵していた。
「全く。新潟といい仙台といい」
「敵の数が多過ぎます」
キサカが述べた。
「この戦い。あまりにも」
「これでも前よりは少ないですからね」
アズラエルはやけに冷静に敵の戦力を見ていた。
「しかし。指揮は随分積極的ですね」
「おかげでクサナギのダメージも洒落にならないし」
ユウナはこのことで泣きそうな顔になっていた。
「この前は中破寸前だったけれど今回はまさか」
「大丈夫です、ユウナ様」
トダカが弱気になりそうな彼に対して言ってきた。
「クサナギは沈みません」
「沈まないのか」
「そうです。何があろうとも」
こう言って彼を励ますのだった。
「大体クサナギが沈んでユウナ様に何かあれば」
「僕に何かあれば?」
「誰がカガリ様のお守りをするのですか」
よりによって言うことはこれだった。
「ですからユウナ様は死ぬことはないのです。それができるのはこの世でユウナ様お一人なのですから」
「また随分と強引な論理ですね」
アズラエルも今のトダカの言葉には少し以上に驚いていた。
「というか辻褄が合っていないような」
「そんなことはどうでもいいのです」
トダカも実に強引だ。
「ユウナ様しかおられませんから」
「ううん、僕もできるのなら代役が欲しいんだけれどね」
これがユウナの本音だった。
「報酬は弾むから誰かいないかな」
「さて」
アズラエルはユウナの今の言葉に首を捻った。
「それでも来る人がいますかねえ」
「参ってるんだよね、本当に」
「戦闘よりもですか」
「実はそうなんだよね」
これまたユウナの本音だった。
「まあ僕はオーブの首相で財務省で内相で外相で首席補佐官で国防相で
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