第百十五話 エイジの決断
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れていた。
「しかもよ。御前等」
「何?」
ユミが彼に問い返す。
「まだ何か言いたいの?」
「学校どうするんだよ」
彼が次に言うのはこのことだった。
「俺は旅行ってことになるんだろうけれどよ」
「それは心配することがない」
ここでまたサンドマンが登場した。
「君達」
「っていうと俺もかよ」
「そうみたいですね」
ルカが今のエイジの言葉に応える。
「お話を聞いてると」
「そうだよな。それでどうなるんだ?」
「君達は転校することになった」
「えっ、転校!?」
エイジにとっては全くの寝耳の水の話だった。
「俺が何時何処の学校に転校するんだ?」
「マクロス7のシティの学校だ」
サンドマンは驚く彼に平気な顔で告げ続ける。
「そこに転校してもらうことになった」
「マクロス7に学校があったのかよ」
実はエイジはそのことを知らなかったのだった。驚きの顔がそれをはっきりと物語っている。
「今はじめて知ったぜ」
「そうだったのかよ」
アポロも知らなかったのだった。
「っていうか学校って何だ?」
「あんた、今までどういう人生送ってたの?」
シルヴィアが呆れた声でそのアポロに問い返した。
「学校知らないって」
「ただ食い物探してるだけだった」
こう答えるアポロだった。
「生まれてからずっとな」
「だからそんなに馬鹿なのね」
「おい、俺が馬鹿っていうのかよ」
「それそのものじゃない」
「そう、学校だな」
シリウスはこの中でも冷静な顔だった。
「私もそうだが君達も学校に行かなくてはいけない。だからだ」
「学校か」
「既に転入手続きは済ませてある」
サンドマンはそこまで用意していた。
「戦いの合間は無理だが時間があれば行くといい」
「そういえばジュドーとかが時々いなくなると思っていたけれどよ」
「俺もだ」
アルトが言ってきた。
「俺もまだ学生だ」
「そうだったのかよ、おい」
本当に色々なことを知らないエイジだった。
「俺何も知らなかったのかよ」
「って学生だって言いませんでした?」
ルカはここでも彼に話す。
「このこと」
「ちゃんとマクロスの学校に通っている」
ミシェルもまた彼に話す。
「皆な。その前はマクロスの中の学校だったらしいし今もそこにも通っている」
「マジかよ」
「そういえば御前は馬鹿だったな」
クランは身も蓋もない言葉を話した。
「グラヴィオンのメンバーの中で一番馬鹿だったな」
「何で俺が馬鹿なんだ!」
「馬鹿と言わずして何と言う?」
クランの言葉は容赦がない。
「今まで学校があるということさえ知らなかったというのにだ」
「くっ・・・・・・」
「しかしよ」
イサムがここで首を捻って述べた。
「エイジといいシンといいよ」
「何かあるのか?」
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