第百十四話 斗牙とエイジ
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「何度も言うから戦闘だから」
斗牙の表情は全く変わらない。
「それがどうかしたの?」
「斗牙、手前!」
彼の言葉をついて彼は遂に激昂した声をあげた。
「それでセシルが死んでもよかったってのかよ!」
「セシルが?」
「街の皆も動物達も。どうなってもよかったのかよ!」
「戦闘に勝利を収める為だから」
また言う斗牙だった。
「それも仕方ないじゃない」
「手前!」
遂にエイジが切れた。そうして左拳で斗牙を殴り飛ばした。斗牙はまず壁に叩きつけられてしまった。
「えっ、エイジ!?」
「今何を」
「俺達は確かに他の星の奴等や天使や得体の知れねえ化け物と闘ってきている」
エイジは斗牙を殴り飛ばしたうえで言う。
「けれどな。俺にとっちゃ御前の方が化け物に見えるぜ!完全にな!」
「エイジ、落ち着け」
レイヴンも何とか彼を落ち着かせようとする。しかし無駄だった。
「こんな奴と一緒にやってられるかよ!」
今度はこう言うのだった。
「俺は降りるぜ。もうな!」
こう叫んでその場を駆け去った。こうして彼はロンド=ベルを跳び出てしまったのだった。
第百十四話完
2009・3・21
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