第百十話 ネゴシエイター
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「私の!?」
「それじゃあ」
「そう、私一人でやらせてもらう」
こう二人にも言うのだった。
「私一人で。だから」
「手出しは無用か」
「そうなのですね」
「その通りだ。ではやらせてもらう」
ビッグオーも前に出る。そのうえでロジャーはコクピットにいるもう一人に声をかけるのだった。
「ドロシー」
「何かしら、ロジャー」
そこにいるのは赤い髪に黒い服の色の白い少女だった。
「揺れるが我慢してくれ」
「構わないわ」
ドロシーと呼ばれた少女はこう答えるだけだった。
「私には関係のないことだから」
「そうか」
「ええ。だから」
ドロシーはさらに彼に告げる。
「ロジャー」
「うむ」
「闘って」
こうロジャーに言う。
「この闘いも」
「わかっている」
ロジャーは落ち着いた声でドロシーの言葉に応えた。そのうえで再びベックに対して言うのだった。
「ベック、また刑務所に行ってもらう」
「へっ、誰が行くかよ!」
やはり彼も素直にそうするつもりはなかった。
「俺はな!別荘から豪邸に移るんだよ!」
「残念だがそれは刑期を終えてからだ」
やはりロジャーの声は落ち着いている。
「では。行くぞ」
「させるかよ!
ベックの方から動いた。
「ほらよ!さっさと引き下がりな!
叫びながら攻撃を繰り出しロジャーもそれに応える。二人の闘いは街の中ではじまった。そこに今度はシャッフル同盟の面々がやって来た。
「何だって思えばよ」
「また随分と変わった形のマシンだね」
まずヂボデーとサイシーが言う。
「あれか?あれに乗ってるのがその」
「ネゴシエイター?」
「どうもそうらしいわ」
レインはこう二人に答えた。
「ロジャー=スミスさんって人だけれど」
「そうか。あれがか」
「では。本隊に連絡しておきましょう」
アルゴは頷きジョルジュはそれに移った。
「今からすぐに」
「そうだな。そうしておこう」
アルゴはジョルジュのその行動に賛成した。こうしてロジャーとビッグオーのことが本隊に連絡されるのだった。その間にもロジャーとベックの闘いは続いていた。
「今度も行ってもらおう」
やはりロジャーの言葉は変わらない。
「御前にはその別荘にな」
「だから行かねえって言ってるだろうが!」
ベックもベックで変わらない。
「手前を倒してよ!とんずらしてやるぜ!」
「悪いがこちらも仕事だ」
ベックの攻撃を受けても動じず告げた。
「これで終わらせてもらう」
言いながらキャノンを放った。
「キャノンパーティーーーー!」
それでベックのマシンを止めてしまった。ベックはあちこちから火があがるマシンからほうほうのていで逃げ出した。
「ちっ、またかよ!」
「後は警察の仕事だな」
見ればその彼等は早速マシンから逃げ出した
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