第百十話 ネゴシエイター
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流石にもうドモンのことはよくわかっているレインだった。
「とにかく。このマシンを倒すわよ」
「わかっている」
それはわかっていた。
「行くぞ!ガンダムファイト!」
早速強引にガンダムファイトに入ろうとする。
「レェェェェェェェェェディ」
「おい、ちょっと待て!」
だが男はそのドモンに声を返すのだった。
「手前人の話も聞け!」
「むっ!?」
「大体手前は何者だ!」
「俺か」
「そうだ。ガンダムだあ!?」
彼の口調は相変わらずはじめて聞くといった感じだった。
「何だそりゃ。見たこともねえマシンだしよ」
「答える必要はない」
こんな態度のドモンだった。
「知りたければ俺を倒せ!」
「だから待てって言ってんだろ!」
とにかくドモンに言う。
「手前は何だってんだよ!そこの女もよ!」
「私も?」
「何者なんだ!」
今度はレインに対して問うのだった。
「パラダイムシティの人間なんだよな」
「それは」
「外の世界なんてねえ筈だ」
彼はこう思っているようである。
「噂には聞いてるけれどな」
「ドモン、どうやらこの人は」
「そうだな」
二人にはわかって男にはわからないことだった。
「外の世界のことは知らないみたいね」
「やはり。この街は何か」
彼等はその何かを感じようとしていた。しかしこの時。
また新たなアクターが現われた。それは。
「ビッグオー」
まずはこの言葉からだった。
「ショータイム!」
その言葉と共に黒いマシンが姿を現わした。それに乗るのは黒いオールバックのこれまた黒づくめの端整な男であった。
「あのマシンは!?」
「一体」
ドモンとレインは彼等の姿を見てまた言う。
「何者だ!?」
「しかも乗っているのはあの人だけじゃないわ」
マシンからはもう一人の存在が感じられていた。
「けれどこれって」
「どうしたレイン」
「この反応。人間のものじゃないわ」
レインはこうドモンに告げた。
「この反応は機械のものよ」
「機械のか」
ドモンはそれを聞いてこの街の人間達と同じだと思った。
「この街の人間と」
「同じだっていうの!?」
「俺が感じたのはな。だが」
「だが?」
「そこにもいたのか」
またレインに言うのだった。
「その機械が」
「この反応は間違いないわ」
レインはまたドモンに答える。
「アンドロイドなのかも」
「アンドロイド」
「やっぱりこの街にはかなり高度の技術があるわ」
レインはあらためてこのことを認識した。
「その出所は不明だけれど」
「不明か」
「それであのマシンにも」
「アンドロイドがいるのか」
「そうよ。間違いないわ」
またドモンに告げる。そうした話をしている間にその黒いマシンに乗る男が二人に問うてきた。
「そこの二人だ
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