邂逅そして確信
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「ま、まあ目立つし、こんな容姿も悪くないかな」
「俺は嫌だが」
キリトは髪を指先でかきあげ後ろに払う。実に様になっている。それに気付いたキリトが肩を落とす
……そーだなぁ……
「お姉ちゃん、元気出して」
音符マークが語尾についているかのような甘い声を出してみると、周囲のプレイヤー(キリトを除く)が前屈みになる。……変態率高いな……。何人かは目が血走ってるし
「お前、それ、マジでやめろ……」
「……まあ、キャラじゃないからな」
まわりに聞こえないようにキリトに話しかけるとキリトは呆れたような声を出した
「お前……男としてのプライドはないのか……」
「無いけど?」
プライドなんてあるわけないだろ。利用できるものはなんでも利用する。守るためには、な
「はぁ……とりあえず大会にエントリーしようぜ」
「了解」
まあ、普通に話すことにしてSBCグロッケンの街を練り歩く
……案の定道に迷う俺たち
「キリトに先頭を任せたのが悪かった」
「……すまん」
キリトに任せていたらおもいっきり道に迷った
「あのー、すいません、ちょっと道を……」
キリトが話しかけた相手はペールブルーの髪を持った少女。猫のような瞳。……俺より大きいな……身長
ふと視線をキリトに向けるとどこかを見ている。その視線を辿ると少女の胸へと
「この、変態が!!」
「ぐはっ!?」
本日二撃目の回し蹴りがキリトに炸裂。再び壁に叩きつけられる。もちろん、目の前でアクション映画さながらの光景を見せられた少女は目を丸くしている
「すみません、キリトのやつが。えっと……」
VRMMOでも現実と同じようにいきなり話しかけるのはナンパととられかねない
でも、飛んでいったキリトを見て警戒も薄れたらしい。俺の容姿が女の子っぽいのも+したのだろう。やがて少女は笑み(微妙に引きつってるが)を浮かべると口を開いた
「……このゲーム、初めて?」
キリトのことはスルーすることにしたようだ
「総督府ってところに行きたいんだけど」
「総督府?何をしに行くの?」
「バトルロイヤルイベントのエントリーに、ね」
まあ、ニュービーがこんなことを言うのもなんだけど、と自分でも思う。案の定少女もそう思ったのか目を丸くする
「え……ええと、今日ゲームを始めたんだよね?その、イベントに出ちゃいけないことはぜんぜんないけど、ちょっとステータスが足りないかも……」
「コンバートキャラだから大丈夫です。あいつも、俺も」
正直に答える。少女はちょっと首をかしげた
「俺?」
「こんななりをしてるけど男なんだよ。あいつも。……正直驚いたよ、小
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